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召喚魔法で異世界踏破  作者: 北都 流
第二章・五部 夏と商家の娘?と
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見せてしまったので…

「凄いです!!ベイ様…!!」

「ベイ、あんな力を隠していたとは!!お前も、人が悪いな…!!早く、見せてくれればよかったのに!!」

「あはは…、いやぁ…」

「そう言うんじゃないわよ、サラサ。奥の手なんだから、そう、ぼかすか見せていいわけ無いでしょう」

「むっ、なるほど…。そうですよね…。だが!!私は、感動した!!もっとベイを、好きになったぞ!!」

「ああ、ありがとう…」

「はぁ…」

「うん?ヒイラも、惚れ直したみたいね…。流石、ベイ。自慢の夫!!」


 皆の反応は有り難いんだけど、これでも全力じゃないんだよなぁ…。…やはり、今の俺達が全力を出すと、星1つ、余裕で壊せるんじゃないか?どうも、そう思えてしまう。創世級に結構、近いんじゃないだろうか…。…いや、でもなんか…。まだ、挑む気にはならないな…。何だろう、本能的に無理だと感じてしまう…。これでも無理と思うとか、創世級とは、一体…。


「うーん、魔法って良いなぁ…。空も飛べるし、あんな力まで…」

「レラさん、多分あんなの、ベイ君だけだと思いますよ…。私、あんな魔法、見たことないですし…」

「あっ、やっぱり…。うーん、ニーナちゃんがそう言うんだし、そうなんだろうけど。…やっぱり、ベイ君が凄いってことか…。でも、私も、空ぐらい飛んでみたいなぁ…」

「あっ、じゃあ、私と、魔法の訓練を一緒にしませんか?飛ぶくらいなら、すぐだよって、ベイ君言ってましたし…」

「えっ!!本当?うーん、ベイ君と魔法訓練かぁ…。良いね…」

「あはは…、教えては貰えると思いますけど、基本的に相手は、ミズキさんが…」


 …レラも、ミズキ地獄に挑むのか?きついぞ…。まぁ、飛ぶだけなら、すぐに出来ると思うが…。


「ベイ君…!!!!」

「うわぁ!!なんだ、ロデ!!」

「結婚して下さい…!!!」

「…ええっ!!!!?????」


 ロデは、俺の腰辺りに抱きつきながら、そう言ってきた。俺は、フィーを抱えているので、ろくなリアクションを取ることが出来ない。ロデは、なついた犬のように、俺に頬ずりを続けていた。


「もう、ロデ!!はしたないよ!!」

「うるさい、ロザリオ!!私は、決めたんだ!!あの力、あの魔法!!私が結婚するべき相手は、ベイ君をおいて、他にはいない!!完全に惚れた!!ベイ君の赤ちゃんを生む!!」

「…」


 ロデは、話の進みが早過ぎるんじゃないか…。即断即決というか…。機を逃さないというか…。4人、纏っただけでこれなのに、全力の俺達を見たら、どうなるんだろう?暴走状態の、ミルク並になるんじゃないだろうか…。


「ベイ君、子供は、何人欲しい?私は、1人っ子で寂しかったから、2人は欲しいかなぁって…。ああ、でも、皆さんの子供も、一緒にいてくれるよね。なら、1人でもいいかも…。でもでも、同じ母親って方が、安心するかもだし…」

「…」


 もう、幸せな家族計画を練る段階にまで、好感度が進んでおられる…。いや、可愛いんだけど。良いんでしょうか?まぁ、本人が良いんだから、良いんだろうなぁ…。


「ちょっと、ストォォップ!!ストォォップ!!」

「うん?…えっと、レノンさんでしたっけ?どうしましたか?」

「…ベイ君の子供を孕むのは、私が先だから!!」

「!!???」

「はいはい!!私も、私も!!」

「えっと、サラさんでしたっけ…。なるほど、でも、子供が出来るのは、時の運。そう、順番通りには行きません。そこは、分かって下さいね。順番は譲りますが…」

「…そ、そう。なら、仕方ないわね。私達が、ベイ君と知り合ったのは先なんだから、そこだけ守ってくれれば良いのよ…。改めて、よろしくね…」

「よろしく~」

「はい、よろしくお願いします」


 レノンとサラと、ロデが握手をしていく。…あれ?つまり、嫁が3人増えた、ということでいいんでしょうか?俺は、アリーに目線を向ける。


「…」


 アリーは、腕を組んで目を閉じて、かなり仰け反りながら考えていた。暫くすると、体勢を戻し、俺達のもとにやってくる。


「レノン、サラ」

「「はい!!」」

「これで正式に、私達は、家族ね…」

「「!!!…はい、アリーさん!!!」」


 そう言うとアリーは、今度はロデに近づいてきた。じっとロデの顔を、アリーは見つめている。


「あ、アリーさん…。お願いします…。本当に…。本当に、ベイ君が良いんです…」

「…」


 アリーは、無言で見つめることで、ロデにプレッシャーをかけていた。数秒して、俺を見つめる。


「ベイに、愛されなさい。先ずは、そこからね…」

「…は、はい!!アリーさん!!!」


 そう言うとアリーは、俺の頬に優しくキスをしてくれた。そして、穏やかに微笑みかけてくれる。俺は、アリーの口にキスを返した。うん、アリーは最高だな。愛してる!!


「…なるほど。こうなれと…。頑張ります…!!」


 ロデは、そんな俺達を見て、そう解釈したらしい。拳を握って、気合を入れていた。


「ま、待ってください!!」


 そう言って、俺のもとにミエルが走ってくる。羽を出さないように、降りてきてたから、時間がかかったんだろう。今、状況を把握したようだ。大慌てで、俺に抱きついてくる!!


「今は、私の時間なんですから!!ベイさん…」

「ああ、ミエル…」


 ミエルの表情から、何がしたいのかすぐに分かった。抱き寄せて、口同士でキスをする。


「うっ…、ふぅ…」


 周りに見せつけるように、ミエルは、濃厚なキスをしてくれた。腰を俺に擦り付けて、体全体で、俺を求めてくれている。数分して唇を離すと、2人の間に糸が引くような濃厚なキスがおわり。ミエルは、俺に寄り添ったまま、離れようとしなかった。うーん、可愛いなぁ…。うん?というか、これ…。


「…すぅ、すぅ…」


 フィー寝てるな。こうして見ると、歳相応の女の子って感じだ。いや、年は分からないけど。何と言うか、守りたい、この寝顔って感じがする。凄い可愛い!!俺の天使だ…。俺は、フィーが起きないように、そのまま抱いていることにした。


「さて、私達も負けてはいられません!!訓練をするとしますかね!!レム!!」

「ああ、ミルク!!」

「ミズキ、私達も!!」

「ああ、カヤ」

「こん、カザネ、一緒にやりましょう!!」

「ええ、良いですよ、シデン」

「私等は、ちょっと休憩っす」

「皆、頑張って!!」

「ベイさんの為に、ファイトですよ!!」

「ふむ、レラ先輩、どうですか。一緒に?」

「おっ、いいね、サラサちゃん」

「ヒイラ、やる?」

「そうだね。最近こもりっぱなしだったから、いい運動になるかも。負けないよ、アリーちゃん!!」


 どうやら皆、訓練をするようだ。俺は、皆の訓練の邪魔にならないように、周りの魔物に気を配るとしよう。フィーを抱き、ミエルとたわいない会話をしながら、そのまま夕方まで時間を過ごした。







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