第2回水着祭り・3
「ほらほら~、ベイ、こっちよー!!」
「うわっ、アリー、冷たいって!!」
「いいじゃない!これぐらいが、涼しくて丁度いいわ!!」
ああ~、何だろう、満たされる。アリーに水をかけられているだけなのに、まるで青春の大事な時間を過ごしているかのようだ。最高だな…。ところで、さっきまで立てもしなかった俺ですけども、皆のおかげで、すっかり立てるようになりました。何で立てるのかは、まぁ、言わなくてもいいだろう。レノン、サラ、レラが、見ないようにしながらも確実に見ていたことや。ニーナが背中を向けて恥ずかしがっていたのが、印象的だった。サラサや、ヒイラは積極的だったな…。まぁ、そんな感じでした。というか、俺が恥ずかしかった!!いや、あんな所で皆にとか、…ねぇ…。クラスメートにも、研究会仲間にも見られたわけですし…。何とも言えない…。
「ベイ君…、えいっ!」
「おっと、ヒイラまで!よし、こっちも反撃だ!」
「ひゃっ!!冷たい!!」
「…う~ん、なんか良いですね、あれ…。私もやりますか…。ご主人様!!」
「こん!!シデンもやります!!」
「殿!!」
「主様!!」
「マスター!!」
「主!!」
「えっ!!いやいや、ちょ、ちょっと待って!!…ぐわーーーーーーーー!!!!!!!!」
水かけとは、一体何なのだろう。ムキになった女子達の手のひらから投げかけられた、ちょっとした津波級の水を受けながら。俺は少し流されて、そう思った。
「ベイ」
「うん、どうしたの、アリー?」
「これ、塗ってくれない?」
流れ着いた砂浜で、俺はアリーに、謎の容器を渡された。えっと、日焼け止め…。へー、こっちの世界にもあるんだなぁ、日焼け止め。まぁ、夏があるんだし、こんなのが作られても不思議ではないか。アリーは、砂浜に広げられていたシートに横たわり背中を向ける。俺は、そこに近づいていき、日焼け止めを手に垂らして、アリーに塗りこんでいった。
「ひゃうっ…!!」
「?…あっ、ごめんアリー。いきなりで、冷たかった?」
「いえ、そうじゃないの、ベイ…。…これは、予想以上ね…」
「?」
何が予想以上なんだろう?取り敢えず、大丈夫そうなので、俺は、続けて塗っていくことにした。アリーの肌を撫でるように、俺は手を滑らせていく。う~ん、触り慣れているとはいえ、やはりアリーの身体は素晴らしいな…。肌はきめ細かくて吸い付いてくるようだし、肉体の曲線も滑らかだ。程よく柔らかいし、一生触っていられる。
「うっ…、はぁ…」
「?」
アリーの顔が、赤くなっていく。暫く塗っていると、俺の腕に自分の肌を擦り付けるように、少し動き出した。…俺は、日焼け止めを塗っているだけだよな?そうだよな?思わず俺は、自分で自問自答する。だが結果として、アリーの息遣いは早くなり、俺を艶やかな目で誘っていた。…まさか、予想以上というのは、そう言う…。
「ベイ…、この方法だと時間がかかりすぎる。そうは思わない?」
そう言うとアリーは、俺から日焼け止めを受け取ると、自身の胸元から、一気に日焼け止めを垂らしていく。そしてそのまま、俺ににじり寄ってきた…。
「こうやって、後はベイと肌を擦り合わせれば、2人とも早く塗れて一石二鳥、だと思うわ…」
「ああ…、そ、そうだね…」
アリーの顔が、どんどん近くなっていく。俺の胸と、アリーの胸が、ぴったりとくっついた。
「でもこれだと、私は、ベイの胸しか塗れないわね。そうは思わない?」
「ええ、そうですね…」
「!?」
後ろから、ミルクの声がする。振り向くと、皆が俺の周りに、集まって来ていた!!
「では、背中は私が…。勿論、この胸で!!」
「…ごくり…」
ミルクの胸に、日焼け止めが垂らされていく。何だあれ。ミルクの胸は、てらてら光って、極上の高級感を漂わせていた。見慣れている俺でも、思わず生唾を飲み込んでしまう。そんな魅力を、ミルクの胸は放っていた。
「ほらほら、ヒイラさんも」
「えっ!わ、私も…!!ひゃっ、つ、冷たい…」
ミルクが、ヒイラの胸にも、日焼け止めをかけていく。極上の2つのおっぱいが、日差しで輝いて、妖しい色気を漂わせていた。あの間に挟まれたい…。
「では、私は主の腕を…」
「私は、殿の下半身を…」
ミズキ、今なんて言った?なんて言った?
「シデンも、下半身をお塗りいたしますね。ご主人様~」
「私は、主様のもう片方の腕を!!」
「私は、マスターのお腹を…」
「えっと…、それじゃあ私達は、ベイさんの足を…」
「了解っす!!」
「それじゃあ、私はこっちをしますね…」
「私は、こっちの足先で…」
あれよあれよという間に、俺は、シートの上に押し倒された。俺が何かを言うまもなく、状況は進んでいく。
「では、私は肩で…」
そう言いながらカザネが、俺の首筋に息を吹きかけてきた。ひぃぃぃぃいいいいい、ぞくぞくするぅぅぅ!!!
「むむむっ、じゃあ私は、指先で…!!」
「ちょ、レノンまで…!!…だったら私は、反対側の指先で!!」
レノンとサラまでも、遂に皆のノリに、乗り始めてしまう。いよいよもって、収拾が着けられなくなってきた。
「ふむ、では私は、腰を塗ろう」
「私も!!ほらほら、ニーナちゃんも一緒にね?」
「えっ!!…えっと、…その…」
結局全員が、俺に日焼け止めを塗るという事態になってしまった…。何故だ?俺が日焼け止めを塗っていたはずなのに…。皆に続いて、おずおずとニーナも、日焼け止めを塗りこんでくれる。その手つきは、ソフトで優しかった。…あっ、ミズキ!!シデン!!そこはヤバイ!!そこはヤバイって!!!
「ベイ君、その…、固いね…」
ニーナが、そう呟く。恐らく、筋肉のことだろう。腰回りも、我ながらガッチガチに筋肉ついてるからなぁ。そう思われても仕方ない。だが、この状況だと別の意味で聞こえてしまうような?主に、シデンとミズキのせいで。数分して、すぐに皆は、俺の肌に日焼け止めを塗り終わる。だが、その手がそのままそこで、止まることはなかった…。
「…」
「よし、皆で、何かして遊びましょう!!」
数分後。俺は、やっと解放されていた。全身、テッカテカになっている。何故か、皆もつやつやしている気がするが、日焼け止めを塗ったせいだけではないだろう…。
「そうですね。と言っても、何をして遊びます?私、海なんて初めてなもんで、よく分からないんですけど…」
「そうね…。ベイ、何かいい考えはないかしら?」
俺は、アリーに話題を振られ、考える…。海、皆で出来る遊び…。考えた末、俺は、一つの提案を皆に出した。
ひゃくきゅううううじゅうううううううううううう!!!!!!!!190回目の更新になります!!!!もう、200回が見えてきましたね。…さて、200回目の話でもしましょうか。200回めは、特別枠・超ネタバレを含むかもしれない、200回記念回を予定しております。まぁ、予定ですが、展開とは全然関係ない内容になるかもしれません。見ていただいた読者様の反応によって、色々変わるかもしれない、200回目の予定です。楽しんでいただけたら嬉しいです。また、感想、ブクマ、得点、ありがとうございます!!励みになります、嬉しいです!!これからもよろしくお願いします!!ではでは、召喚魔法で異世界踏破、これからもよろしくお願いします!!