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召喚魔法で異世界踏破  作者: 北都 流
第二章・五部 夏と商家の娘?と
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拷問?

 さて、闘技大会もおわり。優勝祝いもおわり、家に帰ってきた。ノービスも、カエラも宿に泊まるらしいし。後は、もう寝るだけだ…。と言うか、そうしたい…。だが…。


「きゃあー!!」


 アリーが、縛ったままヒイラを、ベッドに放る。…何だか、犯罪的な光景が目の前で起きていて、どうも眠れそうにない…。果てさて、どうしたものか…。


「よし、ベイ。好きにしていいわよ!!」

「えっ…!!」

「ふええ!!!


 俺は、その言葉に、ベッドの上のヒイラを見る。縛られて身動きも出来ないうえに、顔を赤らめて俺を見ていた…。そんなヒイラを、好きにしていいですと…!!…何と言う、悪魔的な誘いだ!!心なしか、ヒイラも期待しているような顔を、しているような…。い、良いんだろうか?ほ、本当に?


「あ、あの…、優しくして下さい…」


 …その言葉は、今言ってはいけないたぐいの言葉ですよ、ヒイラさん!!いかん、理性の歯止めが効かない!!俺は、ゆっくりとベッドの上のヒイラに、近づいて行った。…あれ、これでは、俺が犯罪者っぽくなってないか?合意だよな?大丈夫だよな?


「あっ…」


 俺は、ヒイラの頬を優しく撫でた。そのままヒイラは、恍惚とした表情を浮かべる。そういえば、キスをしていなかったな…。俺は、ゆっくりと顔を近づけた。ヒイラも、察したのか、ゆっくりと目を瞑る…。もう少しで、お互いの唇が触れそうになった…。その時…。


「はい!!ストーップ!!ベイ、そのまま、そこで耐えて!!辛いだろうけど、耐えて!!」


 アリーの、静止の声がかかる。うん?どうしたんだ?好きにしろと言ったり、止めたり?


「えっ!!…アリーちゃん…」


 ヒイラも何だか、当惑したような表情をしていた。そして、俺とヒイラの間に、アリーが割って入ってくる。


「ヒイラ…、あなた、なんか、私達に隠し事してるでしょう…?」

「えっ!!…えっと…」


 アリーのその言葉に、ヒイラの目が泳ぐ…。あっ、これなんか、隠し事しているやつだ。非情に分かりやすい。


「正直に言わないと、この先はおあずけよ!!勿論、キスより先も可!!ただし、赤ちゃん出来ない範囲で、だけどね…!!」

「!!あ、赤ちゃん…!!!!」


 その発言に、ヒイラは、更に顔を赤く染める!…ごくり。俺も、思わず生唾を飲み込んだ…。ヒイラと、少し見つめ合う。うーん、恥ずかしそうに俺をチラチラ見ているなぁ…。可愛い…。


「で、どう?言う気になった?」

「…そ、それは…」


 ヒイラは、目を泳がせている。どうやら、まだ口は硬そうだ。


「仕方ないわね…。それなら…」


 アリーは、部屋を出て行く。そして、鳥の羽のようなものを持って、戻って来た。あー、なんとなく想像できるな…。思った通り、アリーはその羽根で、ヒイラの足の裏をくすぐりだした!!


「こちょ、こちょ、こちょ~」

「あははははははははっ!!ちょ、アリーちゃん!!待った!!何してるの!!」

「何って、拷問よ?ベイと契約してるのに、隠し事なんて良くないからね。これで吐かせようって訳。こちょ、こちょ、こちょ~」

「あはははははっ!!!!ちょ、待って、待って!!」

「言う気になった?」

「…そ、それは…」

「こちょ、こちょ、こちょ~」

「あはははははっ!!ちょ、待って!!本当に待って!!ストップ!!やめて!!」


 ヒイラは、必死に身をよじって逃げようとする。だが、縛られているせいか、うまく逃げられない。その上、更にアリーのくすぐりは、強くなる。今度は、空いている腕で、ヒイラの脇腹も同時にくすぐりだした。


「こちょ、こちょ、こちょ~」

「あははははっ!!!やめて!!ひゃめて!!アリーちゃん!!あはっ!!あはははっ!!」


 うーん、必死になって身をよじっているヒイラだが、その動きが何処か艶めかしい…。それに必死になって逃げようとしているせいか、スカートがずり上がり、パンツが丸見えになっていた…。その上で、ヒイラは逃れようと必死に足をくねらせたり、開いたりしている。…うーん、何だか俺、興奮してきたぞ…。


「(はっ!!ご主人様が、興奮なさっている気配がします!!ここは、私が行かねばならないでしょう!!私の胸で、ご主人様の興奮をお鎮めしなければ!!ミルクがやらねば、誰がやる!!!)」

「(落ち着け、ミルク!!今は、ヒイラさんの口を開かせることが先決だ!!抑えろ、抑えるんだ!!)」

「(何故です、レム!!ご主人様の興奮を!!私が、鎮めなければ!!!そう、すっきり!!すっきりさせないと!!!)」

「(どうどう、ミルク。落ち着こうね~)」

「(フィー姉さんまで!!)」


 いかんいかん、どうもミルクに嗅ぎつけられたようだ…。今は、こんな気分になっている場合ではない。そう、これは情報を聞くための、正当な拷問なんだ!!正当な拷問ってなんだ…?とにかく、エロい気分になっている場合ではない!!


「もう、口が固いわね…。仕方ない…、ベイ、ヒイラのおっぱいを揉んであげて」

「えっ!!」

「ふぇえ!!」


 …えっと、何を言ってらっしゃるのでしょうか、アリーさん?


「私は、くすぐる!!ベイは、性的に攻める!!この同時攻撃なら、流石のヒイラも落ちるでしょう!!」

「えっ…、その…、良いのかな?」

「…」


 ヒイラは、無言だ。だが、くすぐられたせいか、その顔は赤く、はぁはぁと、息を荒くしている。そして、期待するように俺を見ていた…。…合意と見てよろしいでしょうか?良いのでしょうか?


「良し!!それじゃあ、始めましょう!!せーの…」

「あっ…、あっ…、あぁーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」


 夜も更けてきた室内に、ヒイラの笑いだか、興奮だか、分からないような声が響き続けた!!結局、ヒイラは喋らず。俺達は、眠くなるまでヒイラを攻め抜くはめになった…。



「ああ~、やっぱりこうなったか…。まぁ、私、鋭いからなぁ…。仕方ないか…」


 遥か上空…、雲を突き抜け、星々が広がる場所。彼女は、そこに居た。彼女の身体は、虹色に輝き、今にも消えそうに見える。だが、しっかりとその実態は、不完全ながらも保たれていた。


「ああ~、ああ~。ベイに、あんな…。これは、ヒイラも落ちたわね…」


 彼女は、顎下に腕を当てて考える。これは、直接自分で説明したほうが早いんじゃないか?彼女は、そう思った。


「さて、そうと決まったら、準備しないとね。せっかくベイに、この姿で会うんだし、おめかししなきゃ!!」


 そう言うと、彼女は、魔力を練り始めた。


「おっ!!ヒイラ、気持ちよさそうね…。ちょっと羨ましい…。まぁ、私は今度してもらうとしますか…」


 攻められるヒイラを見ながら、彼女は楽しそうに、魔力を練り続けた…。



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