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召喚魔法で異世界踏破  作者: 北都 流
第二章・四部 闘技大会
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予選試合終了

 それから数時間、試合の内容を見続けたが、特に気になる相手はいなかった。でも、妙な動きをしている奴は、ちらほらいたなぁ…。まるで切り札でも持ってるような、手の内を明かしたくないような、そんな動きをする生徒…。うーん、独自の研究をしている生徒も多い、この学校。一癖も、二癖も有りそうなのが、まだまだ隠れているという訳か…。


「何考えこんでるのよ、ベイ。今は、予選突破祝いでしょう?そんな顔、似合わないわよ?」

「うん?ああ、そうだね、アリー。今は、楽しんだほうがいいか…」


 アリーの言う通り、予選突破しただけだが、何故か祝いの席が開かれている。まぁ、研究会の所属部員予選突破祝いが、正式なこの席の呼び方だけども。


「いえーい!!サラサちゃんも、ベイ君も、一緒に優勝目指して頑張ろう!!!おー!!!!」

「お、おー!!」

「おー!!」


 今回、研究会員で予選突破できたのは、俺、サラサ、レラの3人だ。流石にレラは強い、ということだろう。予選でも、安定した戦いを披露していた。相手の攻撃を華麗にいなすレラの剣技は、観客にもかなり喜ばれてたみたいだし、人気選手になってるんじゃないかな?


「ああ~!!ベイ君や、サラサちゃんと、当たらなくて良かった~!!!」

「…」


 その発言はどうなんだろうか、研究長。まぁ、サラサ、もしくは俺と当たっていたら、一撃で吹っ飛んでた可能性もあるし、そう考えると、やっぱ良いことではあるんだろうか…?


「むっ!!むっ!!…来てないみたいね…」

「そうだね。せっかくのベイ君の晴れ舞台だし、もしかしたらって思ったんだけど…」


レノンと、サラは、何か周りを見渡している。誰か、探しているのかな?


「ねぇ、ベイ君?ベイ君の婚約者の人達って、今日は来てないよね?」

「えっ?ああ…、今は、いないみたいだね」


 まぁ、本当は、さっきからずっといるけど。見えないだけで…。


「そう…。アリーちゃんに、連れてきていいって言ってたんだけど…、今日は、来てなかったのかな?じゃあ、仕方ないか…」

「ベイ君が闘技大会に出てるなら、絶対、応援しに来てると思ったんだけど…」


 ああー、確かにこの大会は、外部からお客が自由に来て良い大会だからなぁ…。俺を応援しにくるって、可能性もあるわけか。まぁ、ほぼ一緒にいるから、そんな必要ないんだけど…。


「(なるほど、それは盲点でした。確かに、愛する人の晴れ舞台ならば、応援に行くのは確実!!ここでいないとなれば、我々の愛が、疑われかねません!!)」

「(でも、出て行くわけにも行かないんじゃあ…)」

「(安心して下さい、フィー姉さん。ミズキの能力を使えば、我々の人間に無い特徴を隠すことなど、とても容易いのです!!ちょっとや、そっとでは、バレるはずもありません!!そうですよね、ミズキ!!)」

「(うむ、むしろ人の持ってない力を使っても、ばれない可能性もある。外見的には、それぐらい、完璧だろう)」

「(ということなので、ご主人様!!我々に、外出許可を!!)」


 えっ、うーん?問題ないなら、いいんだろうか?まぁ、ばれないだろうし、それぐらいいいか…。俺は、アリーに目配せをする。


(呼んでいい?)

「…そうねぇ。さっき、声はかけておいたから、そのうちくるんじゃない?」

「あっ、やっぱり来てるんだ…。場所が、分からないのかな?どんな人達なんだろう、ヤバイ、緊張してきた…」

「そ、そうだね…。少女から、爆乳までって…、レベル高そうだよね…」


 うーん、アリーは呼んでもいいようだ。では、皆に出て来て貰うとしよう。俺は、少し離れたとこに、皆を召喚した。勿論、周りに気配がないか、最上級の気配りをして行っている。


「たのもー!!!」


 祝勝会が行われている、食堂の入り口をくぐり抜け、いつもとは違う洋服に身を包んだ、ミルクが現れた。す、すごい胸の存在感が出てるなぁ…。いつもの巫女服とは違い、あまり抑えられてないから、その解き放たれている存在感は凄い!!歩く度に、重量ありそうに揺れている。よく見るといつもの牛耳がなく、その耳の位置には、髪が結んである。あまり見た目としては、変わらない印象を受けるな。


「あまりはしゃぐなよ、ミルク…」


 レムも、いつもと違う洋服だ。何だか、大人のお姉さんって感じだな…。近所にいたら、素晴らしい青春を送れそうな、美人系だ。


「そうだぞ、ここは我々の用意した席では、無いのだからな…」


 ミズキも、いつものニンジャ服ではない。全体的に、クールな感じで整えている。でも、ニンジャだからか、変装という感じが強くするなぁ…。まぁ、似合ってるからいいか…。


「いいんじゃない?呼ばれたわけだし、あたし達」


 カヤは、肌の色は褐色に、眼の色は普通になってるなぁ。1番変化しているんじゃないか?露出の多い服は、若干、露出少なめの服になっている。でもセクシーさは、失われていないなぁ。


「お、お邪魔しまぁ~す…」

「失礼するっす」

「ど、どうも~」

「ふむ…」


 ミエル達は、羽が無くなって、服が普通になっている。元から人と、あまり変わらないから、変わった気がしないなぁ。でも、服が似合っている私服って感じで、とても良い。


「こん」

「スカートは、歩きにくいのか?あまり気にするな、ほら、主人が待っているぞ」


 シデンは、スカートか。尻尾もなく、狐耳の位置には、髪が若干盛り上がっている。カザネは、服以外はそのままだな。まぁ、この前出てきてるし、そんなもんか。


「マス、じゃなく、あなた~」


 最後に、フィーか。昔、着ていたような、白い服装だなぁ。まさに、美少女って感じだ。そんなフィーに、あなたと呼んで貰えるとは…。生きてて、良かった…。


「び、美少女だ!!」

「少女で、爆乳だ!!」

「むっ…」

「す、すごい美人さん達…」


 レノン、サラ、サラサ、ニーナが皆を見て驚いている。周りの部員も、どこか皆に、見惚れているようだ。


「おお~!!あの人達が、ベイ君の婚約者?いずれも劣らぬ、美人揃いだねぇ!!」


 レラは、肘で俺を小突いてくる。いや、まぁ、あんなに美人抱え込んでたら、そんな反応もされるだろう…。そして、自然と皆は、俺の周りに集まってきた。


「こほん、初戦突破おめでとうございます。あなた」

「ああ、ありがとう…」


 胸を当てながら、ミルクが言って来る。やはりヤバイ…。この感触を、人前で感じるのは危険だ!!歩けなくなる!!色々な意味で…。そして、あなたって言うミルク。嬉しそうだなぁ…。いつもより、笑顔も輝いている。そして、皆からも、お祝いの言葉を貰った、うーん、他の人の前だと、何だか照れくさいな…。そして…。


「み、皆、ちょっと引っ付き過ぎじゃないか…」

「え、これぐらい普通ですよ。いずれ夫婦になるんですし」


 完全に皆、俺から離れる気がゼロだ。周りに見せつけるように、引っ付かれている。しかもアリーまで、それを見て引っ付いて来ているもんだから、かなり恥ずかしい。


「あ、あれが、ベイ君の日常…」

「か、かなり凄いね…」

「いずれ、あの中に混ざらないといけないのか…。苦労しそうだな」

「あわわわわ…」


 さっきから、皆にあ~んされ続けている俺を見て、ニーナが慌てている。まぁ、よく見る光景ではないよな、これは。ニーナには、どこか、刺激が強かったのだろうか?にしても、皆がいるだけで、俺の周りだけ別空間みたいになっている。入り込めないオーラで、周りがすっぽり包まれているみたいだ。やっぱり、皆が周りにいると違うなぁ…。どこか落ち着く。俺は、そう実感していた。






ちょっと、ゆっくりとではありますが、1話から編集のしなおしをするかもしれません。内容自体は、あまり変わらない予定ですので、特に気にしなくても、大丈夫だと思います。

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