020 Epilogue 「黒猫は見ていた」
Epilogue「黒猫は見ていた」
池田と林は仲良く病院のベットで目を覚まし
毎年恒例のサバゲーによる遭難者として名を連ね
『毎年来てるのに今年はどうした?もう年なんじゃないのか?
そろそろ引退を考えた方が良いんじゃないか?』と・・・
給油所の髭親父達の一人に馬鹿にされる事になった。
山中は、食い荒らされた足だけ発見され
熊に食べられたと判断されて捜索はされなかったが・・・
別の何かになってになって・・・
森の奥ふかくで、先に別の何かになった歴代女友達に
囲われて幸せに過ごしている。
そして、本来の時の流れでは…
・・・彼女は醒めぬ夢の中・・・
脳死判定を受け、山奥の病院で
彼女の願いのままに、身元不明の患者として
彼女に繋がれた生命を維持する機械が停止され、命の灯を消す。
とある薬局の駐車場では、弱って立ち枯れて来ていた椿の木も
時を同じくして、切り倒され
黒猫が細く小さな切り株を前にして微笑を浮かべる
椿の木に宿っていた黒い蜘蛛に対して、黒猫が・・・
『俺様が直々に、迎えに来てやったぞ』と、囁いて
椿を彼女と同じ場所へ連れて行った。
それから・・・
『それならせめて、夢の中では…また、会いたいな』
と、願った彼等の先の未来
夢の中で勇気は、何度も彼女と出会う…
夢の中で花井は、幾度となく彼女と出会う…
それぞれ、あの日の最後…彼女を失う夢を見て
夢の記憶が無い状態で、何時も絶望の中…目を覚まし
それさえ忘れる
時が経ち、ループする現実から抜け出した時
故意に顔を合わせないように過ごした2人は、何時か再会する
花井が蒸し返す様にあの日の事を話題にし
口論から喧嘩に発展して
喧嘩慣れした勇気が、花井を階段から落として人前で殺してしまって
その先で、勇気が死ねば…振り出しに戻って繰返す
『もしかして、俺様に叶えて欲しい願いが出来たんじゃないか?』
黒猫が2人を見下ろし微笑んだ。




