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いつかの夜桜と雪の夜

「シュライ様、そろそろ風が冷えてまいりましたゆえ」

 花木を見上げていた麗人がこちらに視線を流す。


 主様に声をかけるのはとても緊張を強いられる、と言われる。わたしは半分ほど同感だけども、半分は違うと思う。だって――

『あと少しだけ』


 散りかける夜桜を背に微笑む主様は、世界一美しい。



 今日はいつかの日のように風が冷たい。

 明日はリリカ様とお話の予定があるのに何処へ行ったのやら……。

 他の使用人たちはわたしに捜索を押し付けて通常の仕事をしているし、早く見つけないと。


 ふと思い出して、あの桜の花木を見に行くと――いた。気付いて照れくさそうに微笑う主様と、並んで桜を見上げた。

「今度からはせめて私に言ってからにして下さいませ」



 昨夜から熱を出した主様は珍しく寝てばかりだ。

 テレパス能力を持つ主様にとって、ただ寝ていることは頭の中をぐるぐる音が回っているようで苦手らしい。

 今日は雪が降ったので温かくして頂かねば。


「シュライ様、紅茶をお持ちしまし、た……?」

 ばれちゃった、って顔しても見逃しませんよ?

 気持ちはわかるけども……溜息をつきながら雪の吹き込む窓を閉めた。

夜ザクラ散るその時>そして桜の下でまた>雪と桜は紙一重 っていう三連リクでした。使用人視点。

シュライ様は黒髪ロングストレートの儚げな美人さんです。リリカはその国のトップに位置する幼女ですね。

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