あらすじ
[一章:出会い]
心臓に呪いを受けて魔力を失ったカイ・イズルハは解呪の為に所属したルベリア学園で三人の少年少女と出会い、ギルド『アルカンシェル』を結成する。
折しも大陸北方の暗黒地帯では魔物の集団南下が間近に迫り、カイ達もまた戦いの中に己の姿を見出していく。
頼みとするは腰の一刀、抜かれず沈黙を保つは背の銀剣。
ただ斬ることに全てを賭けた男が今再び立ち上がる。
◇
[二章:ギルド]
歌姫との旅、神樹でのシオンとの邂逅、ドワーフ達の歓迎。様々な出会いを通じて仲間達は成長していく。
生誕祭が近付く中、カイはかつての仲間達と再会し、呪いにまつわる痛みと過去を思い出していた。
語られるは親子刀、カイとその父ジン・イズルハの最後の一幕が明かされる。
◇
[三章:暗雲]
各国を巡り、いくつもの事件を解決していく中、カイは己に呪いをかけた者達の姿を捉える。
『戦乱の導』、人類と敵対する古代種との戦いの中で、望まれぬ再会が果たされる。
赤と青の血が交わる空に七色の虹はかかる。
◇
[四章:天の風]
魔神の復活、それこそが戦乱の導の目的だと知ったカイ達は戦乱の導の撃破の為、再び暗黒地帯に向かう。
だが、そこには人間を超えた存在、武神ガイウスが待ち受けていた。
そして、呪いをかけた張本人、ニグレドもまた大陸に反旗を翻す。
発動した呪いに侵される中、カイは奪われていた己の魂を明かす。
◇
[最終章:魔神争乱]
魔神の復活が間近に迫る。千年に渡る雌伏の時を経て、戦乱の導は攻勢をかける。
いくつもの出会いと別れ、そして、仲間達の奮闘の果てに、カイは神殺しに挑む。
対するは武神ガイウス、古代種の王テスラ。
空に傷痕が刻まれるとき、大陸はひとつの時代の終わりを告げる。