プロローグ
何をしてどうすべきだったのだろうか、それは未だに よくわからない。
ただ、一つ分かることはある。それは、もう模範解答はそこには存在しなかったことだ。
答えなどない。正しいことも間違えたことも何もない。あるのはただこの世界にのこったという事実だけだった、
はっきりいって、この選択は苦行だった。本音を言うなら選びたくなかった。
今まで誰かに選択を任せていた俺が下した初めての大きな選択、それは初めてにしては大きすぎた。
夕日が少しずつ沈み始め、大地は明るさを失い始める。まるで闇にのみ込まれていくように。
静かな空をぼーっと眺め、今までの出来事を思い出す。
その全ての思い出が色褪せず美しく輝いていて、あの日々は特別なものだったのかなと少し実感した。
少しずつ、思いが気持ちに変わっていく。悲しみと、後悔が顔に出てき始める。
「…正解はないんじゃなくて、選べなかっただけなのかな。ただ運命を選べなかった自分が無力だけだったんじゃないかな…。」
目に涙が浮かび始めた。こらえていた思いが何かが壊れて流れるように吐き出し始めた。
戻りたい、できることなら戻りたい。
なんとなく、俺は強くそう思った。
最後に残したものがこれなのか、本当に俺はこれを望んだのか。もう終わったんだ、誰もいないんだ。もう縛られる必要もなかったんだ。
自分の不甲斐なさに、心の弱さに、「人類」という存在に支配された自分に、心から悔しくなった。
違う、全部違う。終わったからなんだ、やったからなんだ、俺は、取り戻してみせる。
俺の大切な人を――――
こんな小説を読んでいただきありがとうございます。
私自身、これを趣味の範囲内でやっているので、投稿が不定期になってしまうかもしれません。(一応2週間に最低でも1話分は投稿します。)
これからも、よろしくお願いします。




