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久遠の重力  作者: めざしと豚汁


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1.傘

「ボクは傘が嫌いだ」


そう呟きザアザアと五月蝿い世界に踏み出した。


別に忘れたとか中二病ではなく、濡れて帰って風邪をひかなきゃ当たりガチャという一人遊び。


いつしか傘は雨具ではなく隠され折られるだけのゴミでしかなくなった。雨の日は決まって母さんの目を盗むように家を出て、出かけているのを願いながら帰宅する。


今日のガチャは、微妙だな。

背筋に走る悪寒を感じながら洗濯機を回す。熱いシャワーを浴びるのは、冷えた身体を温める温めたいんじゃない。それは、自尊心を保つためについた嘘を洗い流すための、儀式のようなものだった。

湯気の中で、惨めな自分を少しずつ削ぎ落としながらボクはまた呟く。


「まだ、15歳か。早く成人したいなあ」


ベッドに身を投げ出しながらスマホを眺める。画面に出力されているのは社会管理システムAI『翼神』。ゲームのオープニング画面のようなカラフルでポップな画面はフルダイブ型の電脳世界に誘っている。


『ユートピアを見てみないか』



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