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第十九話 取引

勝った…勝てたぞ!!!


俺はその瞬間疲労の影響か膝から崩れ落ちた…

霊力はカラカラだし体中に痣…骨が痛い。

現実の肉体じゃないことに感謝だ…現実だったら明日は悲惨だっただろう。


いや…まだまだだな。

霊力は足りないし、術の精度も欠けていた。

思ったよりも俺は前世に比べて弱体化していたみたいだ…鍛えなければ。

目標は遠い。


「はぁ…この俺が正面から挑まれた戦いで負けるとはな…」


奴が急に喋りだした。

正直第3ラウンド目とか言い出したらマジで死ぬ。

そんな俺の気持ちを読み取ったのか奴は

霊力も底をついた上にこの体では戦うつもりは無いと言って来た。


…良かった…!


「幾ら力の大半を失ったとは言え…このざま…はぁ

きっとお主は…確か黒曜石という陰陽師だったか…?アヤツよりも強くなるだろうな。」


……黒曜石…


…ッッッ!


「お前!黒曜石を知っているのか!!」


ここで黒曜石に関する情報が見つかるとは。

あのゴミは俺の死後何をしたのだ!!


「…訳ありのようだな…お主も。

知っているも何も俺を急襲し霊力の大半を奪ったのは黒曜石だ。その時のやつは…正気ではなかったな。…目が執着のような…狂気に侵されていた…」


黒曜が狂ったと…一体なぜ…


「しかし…奴の事を思い返すと腑が煮え繰り返るな!!どうしてくれようぞ…ッ!」


殺気が放たれる。

…コイツも黒曜石にやられたくちか…


…コレは手を組めないか…?

共闘出来るかもしれない…

俺の話をするか…黒曜石との過去を。

突拍子のない話だが、やはり協力者が欲しい。

だから…


「八岐大蛇…俺の話を聞いてくれないか。」


奴は視線を俺に向けた。

一応は話を聞いてくれるみたいだ。


「実は俺は黒曜石に殺された。」


この言葉を初めに前世で奴に裏切られ全てを奪われた事。転生の術を発動し、約千年後の現代に生まれ変わった事。今世で黒曜石が残した物を壊したい事


過去から未来に至る全てを話した。


「成程…俄には信じ難いが童のその実力、魂の異質さ…お主が金剛石の陰陽師だった事には先刻の戦いで納得できる。お主程手数の多い者は見た事ないからな…転生したのも頷ける。」


…驚きだ。すんなり受け入れた。


「それにしても…黒曜石に対して更に嫌悪感が強まったわ…仲間殺しに、家族を皆殺し…鬼畜の所業だな…。」


静かに俺は八岐大蛇の言葉を聞いていた。


「童になら話そうか。奴は…黒曜石は















今尚生きているぞ。多分な。」














……!

「あの塵が生きているだと!!」

奴が生きている!!まさか千年経った現代でも!?

生きているならば…この手で八つ裂きにしてくれる!!


「おぉ…凄い殺気よのぉ…それも仕方ないな。

ああ…生きているだろうな。

だって俺を襲った時奴はもう人の身ではなかった

…あれは"怪"だ。」


塵が怪になった…。


「お主も知っているだろ?怪には寿命が無い。

陰陽師に倒されたり怪同士で殺し合いをしない限り死なない。

奴は既にあの時には第零階級の怪だった…

しかも不意打ちとは言え俺を倒せる力を持つ程のな

そんな怪が今の人間達の力で討伐出来たとは到底思えぬ。だから多分…」


「塵…黒曜は生きている可能性がある。」


もし黒曜が怪になったのであれば、歴史の中に姿を消したのも分かる…怪になるなんて禁忌だ。

奴の陰陽師としての痕跡を躍起になって消すだろうな…汚点だから。


実際のところ怪になる術は編み出せなくもない。

だがやるメリットが無いのだ…怪になれば何が手に入る…?


思考を遮断するように美しい声が耳に届いた。


「俺も奴は到底許せない。

だからこの異界で力を蓄えて復讐の機を狙っていた…だが、それも今日で振り出しに戻った。」


八岐大蛇は俺をじっと見据える。


「つまり…何が言いたい。」


だから霊力を寄越せとか言われたら、まずはコイツを殺す。


奴はニンマリと笑い口を開く。

























「俺を式神にしないか…?」

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