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第十七話 戦闘(中)

…くっ!攻撃が重い!


あれから幾度なく攻防をして来たが、一つ一つの攻撃の威力や速度がえげつない。


やはりあの湖が邪魔だ!


奴は先刻"力の大半を失った"と言っていた。

だから霊力で水を生成せずに湖の水を操っているのだと思う。


あの巨大な湖…どうするか…


「童はもう疲れて来たか…?動きが鈍くなって来てるぞ…?」


やはり見抜かれてる…!

今世初めての戦闘という事と、今の体の霊力

身体能力などが俺の戦い方に付いて来れていない。


「くっくっくっ!」


めちゃくちゃ奴は笑っているが、弱者を甚振る趣味は無いとか言っていなかったか!?


そんな嘆きは置いておき、これからどうするか…

あの量の水を蒸発させるのはまず不可能。


水を無くせば良いんだよな…しかも障気入りの。

蒸発ではなく…吸わせる…そして消す…


……!だったらこれはどうだ!!


「幻ノ行・幻惑(げんわく)


まずは俺の姿を隠したい。


「「「風ノ行・烈風」」」


幻達に術を付与し、烈風を扱えるようにする。

風での目眩しと大量の俺で奴を欺く。


ちなみに幻で作った人形達は、俺の霊力を分けている為命令を下せば術を発動させれる。


奴もこの量の風の刃は脅威に思ったのか、全身を厚い水で隠す。あんなに分厚ければ視界は狭まるな。


「幾ら個数を増やした所で俺には攻撃が届いていないぞ…♪」


…これで良い。俺が分からなくなれば良いのだ。

そのまま視界を悪くしていてくれ。


その隙に本物の俺は湖に近づき術を編み上げる。


「光ノ行・輝浄(きじょう)

「木ノ行・樹芽(じゅが)


輝浄はありとあらゆる不浄…対障気に特化した強力な浄化の技。

樹芽は水を大量に消費して巨木を生成する術…

よく水抜きに使用される技だ。

一つ一つでは真価を発揮できない…

浄化しただけでは水は無くならないし、樹芽だけでは余りにも水が汚染されていて育たない。



…だからこの2つの術を発動させた後混ぜ合わせる。










「混合技・輝浄樹芽(きじょうじゅが)










聖なる巨木の芽を湖に投下して木を育てる…

これならば水を浄化しながら吸収出来る。

芽を入れたところを起点に水は浄化され、木の養分として消えていく。


「!?…混合技…!何だそれは!!」


混合技。2つの技を組み合わせて更に使いやすく

強力にする術だ。


奴も見た事は無いだろう。

だってこの技は俺が編み出したオリジナルだ。


混ぜ合わせるのは非常に難しく術を極め、柔軟に扱えないと使えない。


「くっ!邪魔だなぁ!」


奴は術を止めようとするが、幻惑達に足止めされている上に芽は地中に強く広く既に根を張っていて

取り除くのは不可能だ。


水がどんどん減っていくのに比例して木が育っていく…暫くして木が天までに届きそうになったのと同時に湖は消滅した。

…輝浄の影響か木は神聖を帯び、穢れていたこの空間の障気を浄化していく。


「…まさか湖を枯らすとは…それに混合技という術。ここまで追い詰められるとは…今の俺はあの量の水を産み出すのは不可能…」


不気味な程に奴は優雅に笑っている…

霊力が奴に集中していき包み込む。


…なんだ…?このゾワゾワ!鳥肌が止まらない。


「仕方が無い…最終手段だ…元の姿に戻るか…♪」


奴の姿が揺らめき真の形を現す。


先程の数百倍くらいの巨体に腹は血塗れ。

8つの蛇の頭に8つの尻尾。


「完全顕現とはいかぬが…これが俺だ。」





コイツは…






















…八岐大蛇だ。

20:00にもう一度投稿するかもです…!

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