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第十二話 視線

外に出た数日後に異変は起きた。


……またか。


視線を感じるのだ。

時間や場所はバラバラでもう一週間程経つ。


悪意や害意は感じられず…そう…好奇心、観察といった具合だったので放置をしていたのだが、最近変化が起きた。


……よく微かに霊力を発している蛇が家に出没するのだ。


襖から、お風呂から、寝室から、天井から。


蛇を操っている人物と視線の持ち主は同一人物だろう。共通して害意が無い。


だが父さん達は違った。

父さんも何か感じているのか常に気を張り詰めていて中々休息を取れて居ないのか隈が薄らと出来ている。

母さんも感じているのか凄く不安そうだ。


被害が俺だけならば全然構わない。

だが周りが精神的に疲労してきている…これでは2人が倒れてしまう。


もし、俺ではなくて父さんや母さんを狙っている怪ならば…許せないな…


そうと決まれば起こす行動は決まっている。


家族に仇をなすならば俺から出向いてやろう。

…その面を拝んで張り倒してやる。そして再起不能にまで追いやってやろう。


だが敵は何処にいるか分からない。ならば…







……夢渡り








夢渡の術を使う。


夢渡りの術は文字通り夢の中で魂だけで相手の領域に入る術だ…これは何処に居ても敵の所へ行ける。


ただこの術は失敗したり夢の中で死亡すると、現実世界で廃人になるリスクを伴う…

だから前世でも俺は好んで使わなかった。

だが今回に限っては適切な方法と言えるだろう。

決行は今夜。準備を始めなければ…

今日は霊力を全く使わず夜まで温存し蓄える。

戦闘になれば霊力は必須だ。











ーーーそして日が沈み月が浮かび上がる













入念に風呂に入り穢れを落とす。

枕元には大量の札と目印になる霊力を込めた水を置いておいた。夢の中に物を持ち込む時はこうして運ぶ。


昼間見つけた蛇の霊力を目印に座標を定め、

今日唯一作り上げた夢渡りの札を発動させた。


「かの霊力の持ち主の所へ我を導け。」


札が蝶の形を取り部屋の中をぐるりと一周した後

俺の体の中に吸収された。


…これで術は発動された。


最後に用意していた先程の自分の霊力を込めた水を一口、口に含み嚥下する…これで目印と魂を現世に繋いだ…帰る準備も万全だ。


布団に入り目を瞑る。

この術には睡眠導入の効果もあるので、すんなりと眠りにつける。










次第に意識は薄くなり闇の中に沈んでいった。

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