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第十話 測定

研究室に入る。

小倉さんに促されて椅子に座らせていただく。

その時に彼は退室した。


部屋の中を観察すると怪しい薬や試験管。なんかの機械や薬品の匂いで充満していた。


「楽しみだね燿蓮!」


母はこの部屋に入ってから更にテンションが上がっている。

父さんも心なしか気分が上がっているように見える。

かく言う俺もめっっっちゃ楽しみ!!!


3人で顔を見合わせて笑っていると部屋の扉が開いた。


「こんにちは!私は本日測定を担当させていただきます松田と申します!本日は宜しくお願いします♪」


松田さんは40代半ばの優しそうな女性だった。


「よろしくお願いします!」


「元気にお返事が出来て偉いね!まずは霊力の測定方法について説明させてもらうね!測定は簡単だよ…この特殊な草をすりおろした液体の中に君の血を少量混ぜて測定するんだ。混ぜたあと、この液体の色は時間をほんの少し置いて淡く光出したら色が変わる。

第一階級の霊力の色は赤

第二階級は橙

第三階級は黄

第四階級は緑

第五階級は青

第六階級は白

に別れているよ。霊力の強さは自分の階級に大きく関わってくるから凄く重要なんだ。君も将来陰陽師の資格を取ると思う。その時に今日測定した結果を参考にするんだ。ちょっと重い雰囲気になっちゃったけど、霊力が少なくても全然陰陽師にはなれるから大丈夫だからね♪」


「分かりました!測定お願いします!」


ニコリと笑った松田さんは席を立ち上がりこちらに背を向けて準備を始め出した。

準備をしながら彼女は俺に右袖を関節が見えるところまで捲るように指示を出した。


「有難う!じゃあこの台の上に腕を置いてね…ちょっと腕を締めるよ〜…痛かったら言ってね。」


どんどん準備が進んでいき、遂に注射針が見えた。

俺は反射的に目を瞑り顔を背ける。

…実は注射が苦手なのだ…

前世では普通に骨折や内臓損傷。火傷、切り傷など全然平気だったのに。

あのチクってする痛みが本当に嫌だ。


「すこーしチクっとするよ〜…」


針が皮膚を破り血管に達する。血を抜かれている感覚がして普通に痛い、

きっと今の俺の表情は渋いんだろうなぁ…


「は〜い!お疲れ様!よく頑張ったね!」


注射針が抜かれて消毒綿で少し抑えた後、クマのシールが貼ってある絆創膏を貼られた。


「今から液体に血を混ぜるから結果が出るまで待っててね!因みに目の前で検査結果はわかるよ。」


そういって液体と血の入った試験管を俺たちの前に置いて検査結果を待つ。…その頃両親は


「〜〜〜!燿蓮!苦手な注射よく頑張りました!偉いです!」


「よく泣かなかったな!偉いぞ!強いな燿蓮は!」


凄く褒めてくれていた。母さんなんか俺を抱きしめているし父さんは頭を撫でている。

松田さんはそんな様子の俺たちを微笑ましそうに見ていた……少々気恥ずかしい。


そんな時間を過ごしていると試験管が淡く光出した。


「あっ光出したね!結果が出るよ!見ていてね♪」


光が収まり色が見える…その色は














「「……黒…!!」」














松田さんと父さんが酷く驚いている。


「ち、ちょ、ちょっと、わた、私、私、会長を呼びましゅっ!」


慌ただしく松田さんは足を縺れさせながら研究室を退出して行った。










黒は一体なんなのか…?

読んで頂き有難うございました!

また明日更新いたします!

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