表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界スイートテイル 〜狐の嫁入りは誰にも見られてはいけない掟なのです(肉球マーク)。  作者: 2番目のインク
第二部:欠けた神の夢編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/83

欠けた神は笑った

白い光が島全体を包み込んだ。

空はひっくり返り、波は空へと吸い上げられていく。

世界の形が、笑っているかのように崩れていった。


ヴィクターの声が震えた。

光の中心に立っていたのは――欠陥の神、ゾファールだった。


その身体は、形を保ったかと思えばすぐに崩れ、また組み上がる。

眼の奥では、無数の欠陥が次々と生まれ、変化し続けていた。

裂け、重なり、また裂ける。

意味は、言葉になる前に別の意味へと変わっていく。


「欠陥が……進化している……。

次の欠陥を、生み出しているのか……」


「なんだか、バグってないか? こいつ……」


ゾファールが笑った。

それは静かで、どこか美しい笑いだった。


「欠けることは、生きること。

壊れることは、創ること。

進化とは、間違いを受け継ぐことだ」


ムニンが目を細める。


「でもにゃ……欠陥の繰り返しは、止まらないにゃ」


ゾファールの視線が、ゆっくりとムニンに向いた。


「止まらなくていい。

止まれば、“完全”になってしまう。

完全は死。欠陥は命。

だから私は、壊れ続ける」


パパタローが叫んだ。


「欠陥が、普通のものまで壊しているじゃないか!」


ゾファールが首をかしげて微笑んだ、その瞬間、セラフィナの表情が変わった。


崩れゆく世界の隙間から、セラフィナの声が響く。


「……ようこそ、ミラーベール島へ。

ここは、ゾファール様の思考が、そのまま現実になった場所。

これより皆様を――

神の内側へご案内いたします」


その直後、地面が静かに崩れた。

瓦礫の奥から、地下へと続く階段が姿を現した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ