リパテーションライブ
短編です。
昔々あるところに、国中に愛されたお姫様と国中から嫌われていた王子がいました。
お姫様と王子は互いに隣国の王の後継ぎとして生まれました敵同士でしたが、国境の森で出会いました。
王子は自分に自信がなく、姫様に一目惚れしたのに勇気が出せず、自分をマントで隠しました。
姫様は自分の身分が嫌で、王子に一目惚れしたのに勇気が出せず、自分を毛布で隠しました。
2人は自分の身分なんて忘れて、2人で国境の森で沢山遊びました。
王子様はお姫様から愛を学びました。
お姫様は王子様から思い出を学びました。
月日が経ち、2人は恋人となりました。
そして、初めて2人は叶わぬ恋だということを知りました。
王子はお姫様と共に過ごせるよう、国王に頼みましたが、嫌われていた王子の言葉は届きませんでした。
お姫様は王子と共に過ごせるよう、国王に頼みました。
国王は言いました。
「魔王を討伐したら少しは考えてやってもいい」と
お姫様は泣きました。魔王をなんて倒せるわけがないわ。倒せたとしても呪いをかけられて死んでしまうわ。
王子はそれでも行くと言って、王子は1人で魔王の住む城へ向かいました。
姫様は花冠をまた作って、毎日毎日祈りました。
何年かたったある日、王子は帰ってきました。なんとか魔王を倒したと言うのです。
姫様は泣いて喜びました。
けれど国王は2人の結婚を許しませんでした。
次の日、王子は国王に処刑されました。
姫様は来世では一緒に生きようね
と言ってどこかへと消えました。
300年たった今日も、2人の銅像は残っています。
来世では結ばれますように。
ありがとうございました。