第75話 稼ぎパーティ、獅子奮迅! その1
今日、はなまるパーティはクエストを攻略する本隊と、経験値やアイテムを狙う稼ぎパーティに分かれてそれぞれの任務にあたっている。
稼ぎパーティはラッキースターのミカ、レベルの低めなマイア、それに素早く敵を殲滅できるようリオンとアロ、最後に手数を増やせるセシリアで編成されている。
稼ぎ部隊はフロニア洞窟に向かい、それ以外のメンバーはギルドで受けた広域救援隊の任務に就いている。
リ「ちなみにオクト―の調子はどうなんだ?フロニア洞窟でもそこそこのザコが出る。急に反抗されて、抑えきれないと危機に陥るかもしれないぜ。」
待ってましたとばかりに答えるアロ。
ア「実は新しいシステムが完成しまして、オクト―のリモコン捕縛がよりやりやすくなりました。
その名も『ミラーリフレクタービット』! 試しに展開してみますね。」
アロはカバンからプロペラ付きの小型機械を数体取り出すと、それぞれのスイッチを入れる。
プロペラ機械はアロの周りを漂い始めた。
マ「プロペラ軍団だ。壮観だね。」
ア「この機械は常にオクト―の位置をロックオンしています。戦いの間は常に展開しておくんですね。
そしてオクト―が暴走し始めると、このプロペラ機械たちは赤外線を浴びるように自動的にフォーメーションを組むのです。」
アロは手元のスイッチを入れると、リモコンの赤外線が目に見えるように表示された。
そのまま一番手近なプロペラ機械にリモコンを向ける。すると赤外線が乱反射し、互いに互いの光を当て合うことで、オクト―の周りを網の目のように囲い込んだ。
ミ「はー。これは流石のオクト―も逃げ場がないっスね。反抗されてもすぐ抑えられるっス。」
セ「アロさん、素晴らしいわ。これでオクト―の心配はそれほどせずに済むわね。
あとの懸念は後衛への攻撃かしら。メメもいないし、ザコが向かってくるかもしれないから、前衛としっかり連携を取って怪我をしないようにね。」
マ「ありがとう、セシリア。気を付けるよ。」
マイアに続いてミカとアロが敬礼する。
やがてフロニア洞窟の中心部にパーティは辿り着く。
とりあえず試しにと、手筈通り小一時間狩りを行い始める5人。
リ「こいつは思ったより…。」
リオンが汗をぬぐいながら口走る。
リ「思ったより大漁だな!
クリスタルフェアリーは5体、フロストハウンドのリーダー種も数え切れないくらい仕留めたし、ドロップ品も大漁だ。2つ目のエンチャントチャームも拾った。
俺も力が湧いてくるし体も軽い、こりゃあレベルも上がったぜ。」
セ「稼ぎが楽にできたのはメメの装備品のおかげね。メメ製の私の仕込み靴も例の特攻武器を仕込めるおかげでフェアリーを仕留められたわ。それにハウンドの息吹も防具の性能でほとんど効かないわね。」
うんうんとうなづく、マイア。
マ「魔物が出やすくなるように魔物呼びのお香も焚いたけど、もうずいぶん出てくる魔物が少なくなってきたね。次のダンジョンに向かおうか。」
こうしてC~Dクラスのめぼしいダンジョンを、魔物を狩りつくす勢いで回っていく、はなまるパーティ稼ぎ部隊なのであった。




