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第6話 あなたのレベルは何レベル? その2


 まずはリオンが別室に通される。数刻の後に部屋からでてきた。



リ「魔法陣の上で指示通り動いただけさ。結果が適当だったら許さねぇぜ。」



 話は3人揃って聞くことが出来た。



神「リオンさん。まずレベルは38ですね。

 身体検査の結果からも間違いなく戦士向きといっていいでしょう。


 一対一で近接戦闘になれば、まぁここらの冒険者ではトップクラスの強さでしょうな。」



 リオンがふふんと鼻を鳴らす。



神「しかし、パーティ構成が頂けない。

 あなた単独で動くタイプですんで、そこのお嬢さんがたが敵の目標になりやすいんです。」



 とたん苦い顔のリオン。前に受付嬢にも同じことを言われている。



神「タンク(敵の引き付け役)としての適性はあまりないですな。


 装備次第ではそういう役割もできないことはないですが今度はウリの1つである素早さが殺されてしまうでしょう。」



 一拍置くと神官は諭すように言った。



神「まぁ今のクエストぐらいなら、あなたはそのままでもいいですかな。

 もう1人タンクがパーティに入るとグッと引き締まるでしょうな。」



 リオンは軽くほほえみを口元に浮かべながらも、目は虚ろだった。あとでもう一度褒めてあげよう。



 次はマイアの番だった。同じように別室に案内されるとしばしあってこちらに戻ってきた。



 3人は首を揃える。



神「次はマイアさん。レベルは12ですね。

 マナが新鮮で最近大きくレベルを上げたようですね。


 さまざまな攻撃魔法に回復魔法と、非常に恵まれています。」



 凛とした表情を保ちながらも、マイアの頬がぽっと赤くなる。褒められて少し照れているのだ。



神「しかし魔力自体は高くないですね。

 レベル8か9相当で今後も大きく伸びないでしょう。」



 一転マイアの顔から紅が引き、目が潤む。



神「ただあなたは、マナを自分の魔法に大きく織り交ぜる許容力があります。


 空気中にもマナは多いので、それらを利用しながら魔法を放ち、周囲のマナが枯れてきたら頻繁に場所を変えるなどすると良いでしょう。」



 アドバイスを受け、なるほどとつぶやくマイア。



神「体力も女性にしては人並みなので将来はヒットアンドアウェイを重視し、魔法剣士などの職業も選択肢に入りますかな。


 魔法攻撃後のマナ不足も剣で補え、いい塩梅かもしれません。」



 神官は付け加える。



神「まぁもちろん素早さを鍛えないといけませんがね。

 あとはマナ不足のときの保険に、マナの結晶を懐に忍ばせておくのもいいでしょうな。」



 最後にミカが部屋に入っていく。しばらくしてミカは帰ってきたが今度は神官が遅い。



リ「なんだなんだ。褒めるところがなくて相談してるんじゃないのか?」



 リオンが軽口を叩いたところに、神官がバタバタと遅れてやってきた。



神「えーと、そのですな。そう、とにかく冷静に。冷静に聞いてくださいよ。」



 お前が冷静になれ、心の中でツッコむ3人。

 神官はふう、と一息つくと話しだした。



神「ミカさんのレベルは3057万0528でした。」



 ひととき固まる3人。あとから驚きが押し寄せ、神官に詰め寄る。



ミ「ミカ、天才児だったっスか!?そうっスね?そうっスね?!常々前触れはあったんスよ。」


リ「黙れミカ!おいおいそんなレベル聞いたことねぇぞ。適当吹いてんじゃねえ!」


マ「3ケタですら会ったことないのに何なんですか、その数字は!?」



神「だから落ちついて下さいって。

 ミカさんはどうやら空気中のマナから無意識にエネルギーを抽出することで、常に経験を積み上げているようですな。」



 じっとミカを見る二人。ミカはホクホク顔である。



神「過去にもこのタイプの冒険者がいて、その人はあれよあれよという間に成長し、あらゆるダンジョンをたった一人で踏破してしまったそうです。」



マ「というと、その人は今はもういないんですか?」



神「えぇ、溢れる力を自在に使い、より強い世界に旅立ったそうですね。

 私の生まれるずっと前ですからご存命かもわかりません。」



 神官はゴホンと咳払いをする。



神「ただその人は成長するときに自由にステータスを割り振っていたそうです。ミカさんとは違うんですな。


 ミカさんはマナの貯蔵役としてほぼ全てのステータスを使っており、魔法が使えない現在、その使い道は他の方にマナを渡すのみといってもいいでしょう。」



 なるほどね、とリオンが相槌を打つ。



神「せめて魔法が使えると役割もあるのですが、そうだとしても多量のマナが魔力に反映されるとは限りません。


 マイアさん、多量のマナを爆発的に使えるあなたはミカさんのとても良い相棒だと言えるでしょう。」



 ミカとマイアは見つめあうとにっこり笑う。



リ「要するにレベルは見かけ倒しで、マナの貯蔵庫としてしか役に立たないってことだな。」



神「少し辛辣な見方をするとそういうことにもなるでしょうか。

 まぁ防御に関するステータスは人並み以下ですが成長してはいます。


 将来性はものすごくありますね。お祈りしていますよ。」



 お祈りされても、とがっくりくるミカ。

 最後に思い出したように神官が付け加える。



神「あぁ、そうそう。

 ミカさんの特性についてあまり触れ回らないほうがいいですよ。


 世の中には悪い人がたくさんいますし、ミカさんのマナを悪用する手段は多いでしょうから。」



 転生装置を思い出しうなずく3人。

 あれだけのものをただの人が簡単に起動できるのは確かに尋常でない。

 魔法を使うときも日常の会話も気を使ってしかるべきだ。


 こうして鑑定の結果が出た。これからの予定はどうするべきか思索する3人であった。


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