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第58話 仲良しこよし、協同クエスト その1



 朝、ミカが起きて眠気まなこのままリビングにやってくる。

 すると入れ替わりにアロが玄関を出ていこうとするところだった。



ミ「あれ、こんな早くにお出かけっスか?


 アロはずいぶん早起きなんスね。真面目で感心感心。」



ア「ええ、皆さんによろしくお伝えください。


 今日出る理由なんですがオクト―についてなんですね。


 現在のままのオクト―を実戦に出すのは不安が多くて少し躊躇われるのでしょう?


 もちろんみなさんと一緒にクエストをこなし、ときどきオクト―を使いながらデータを取る。

 その上でオクトーの活躍を見極めることもしていきたいと思います。


 ただ今日はオクト―の制御のための研究ができるような、大学や企業がないか回ってみようと思ってみましてね。


 暴走しない小型のアンドロイドも複数体ほど元の世界から持ち出してきたんです。


 それをもとに技術提供を行い、見返りにアンドロイド開発の場が得られればと思っています。」



 いつのまにかミカの後ろにマイアが立っていた。



マ「全くの他人が信頼を得るのには時間がかかるだろうね。

 ただ小型のアンドロイドの動きを私は見せてもらったよ。


 これだけの技術があれば粘り強く回っていくうちに、どこかからお声がかかるんじゃないかな。


 そういうわけで今日のクエストにアロさんは参加しないよ。


 ゆくゆくはメメの鍛冶のように、うちのパーティの本格的な技術職になってくれると嬉しいね。」



ア「今は何も決まってない段階で皮算用なのですが描いていることがあります。


 いずれはみなさんの戦闘スタイルに合わせた、戦闘補助のマシンなんかも作成できたらいいなと思っているのですよ。


 みなさんの強みを把握するためにも、度々クエストには参加しようと思っています。


 その時は先輩、お願いしますね。」



 先輩と呼ばれたミカ。

 満更でもなく思わずにっこりして答える。



ミ「そうっスね。

 早く精進してミカの能力を引き出せるロボットの開発を待っているっスよ。えっへん。」



マ「ミカは自分で自分の能力を引き出せるよう魔法の勉強をがんばろうね。

 朝食後からビシバシいくよ。」



ミ「えーん、食事がまずくなるっスー!」



 爽やかな笑みで手を振りアロは出かけて行った。


 

 その後マイアからアロのいない理由を聞いたセシリア。



セ「…そう、アロさんは自分で課題をみつけて努力しているのね。


 私もここのサボリの序列ナンバー2だけど、みんなの頑張りに触れると自分も何かしなきゃいけない気がしてくるわね。


 ミカの横、お邪魔するわよ。」



 珍しく自分から教科書を広げ、にらめっこを開始するセシリア。



 後から起きてきたリオンが、机を並べ勉強するミカとセシリアを見て、嵐が来ると大仰に腰を抜かした。



 そして皆が食事と休憩をとった後、はなまるパーティはミルーのギルドへと向かっていったのであった。



受「今日も残念ですが、はなまるパーティさんに単独で受けていただくクエストはありません。」



 それを聞いてつっかかろうとしたミカやリオンを慌てて掌で制する受付嬢。



受「ただ、ただです。


 今回『協同クエスト』なるものがありまして、それを受けてもらえると助かるんです。」



一同「協同クエスト?」



 声が綺麗にハモる。



受「ええ。

 協同クエストとは様々な理由で一つのパーティで対処の難しいクエストになるんです。


 たいていは人数が必要なんですね。

 まさにはなまるパーティさんにピッタリなんです。


 今回の協同クエストはサーター洞窟という洞窟のクリーニングなんです。

 しかし過去行われたクエストでは充分に魔物の数が減らせていない場所なんです。



 どうやら出入口が複数あったようで、一方の入口からの討伐だと他から逃げた魔物がすぐに洞窟に舞い戻ってくるようなんですね。」



ミ「それは厄介っスね。」



受「事前の調査で今回全ての入口は洗い出せました。


 あなた方は他のパーティとチームを組んで指定された3方向から同時に攻め入ってください。」



マ「なるほど…それ、私たちだけでは危険でしょうか?」



受「ダンジョンの難易度自体はそこまでなんです。


 しかしさすがに3チームに分かれると前衛後衛の数が不十分なあなた方だけだと手を焼くでしょう。


 実力が足りないパーティだと本来最低でも4~5つは集まって挑むくらいのクエストなんですね。


 それに今回の依頼は強力なパーティからぜひあなた方と共闘したいとお声がかかっているのです。

 それで私たちもゴーサインを出しました。」



リ「へぇ、わざわざリクエストかよ。

 はなまるパーティも有名になったもんだ。

 それでどのパーティが俺らと組みたいって?」



 リオンの背後から声がかかる。



ゼ「トールのゼレだ。今回声をかけたのは我々だ。どうかよろしく頼む。」



ヌ「同じくヌマルルだにゃ~。おひさしぶりー。にゃ。」



ラ「ライネです。ご無沙汰してます。」



 リオンがわかりやすく嫌そうな顔になった。


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