第5話 あなたのレベルは何レベル? その1
マイアの言葉を受けミカに疑問が浮かんだ。
ミ「それならミカも経験を積んだはずなのに何で今までと変わらないんスか?」
ヒュンッと剣が振り下ろされ、ミカの目の前で止まる。
ミ「何するっスか、危うく漏らすとこっスよ!」
リ「素早かったり目が良くなったわけでもねぇな。タフさは実際に斬ってみないと分からんが…。」
マ「その冗談は許さないよ、リオン。君の腕を信じてないわけじゃないが、剣は仲間に向けるもんじゃない。」
リ「そうだな、失敬した。もうやらねぇ。」
マ「ミカ、経験のことだけど、私だって1人だったら何も変わっていないと思っていただろう。
ミカも知らないところで強くなっている可能性は十分あるよ。今後に期待だね。」
リネア邸の攻略はスムーズになった。
ミカとマイアが最初に魔法で敵をおおかた蹴散らす。
その後に倒しそこねて向かってきた魔物をリオンが迎え撃つ。
Eの難易度下の魔物よりずっと強い敵が相手だったが、ミカたちは危なげなく戦えるようになっていた。
ミ「魔物の牙や角も大漁っス!これは今夜はごちそうっスねぇ。」
マ「そうだね。まだまだお金は入り用だけど、生活レベルを上げれるくらいには稼げるようになったね。」
リ「肉が食えそうで何よりだな。」
3人は意気揚々とリネア邸を後にした。
ギルドに成果を報告し報酬を受け取ったあと、受付で自らの成長について相談してみた。
受「強くなったか…ですか?
お話の通りだとD級の下のクラスでも苦労されないくらいに強くなられたんですね。
まぁ万年E級から急に難しい戦闘を積み重ねたのなら、ない話でもないですか…ねぇ?。」
軽く考え込むと、思い出したように受付嬢が訊く。
受「ちなみに最後にレベルを測られたのはいつでどのくらいになりますか?」
マ「レベルですか…。それが財布がカツカツで私とこの子は測ったことがなくて。」
受「レベルも知らずにダンジョン挑戦ですか…。嫌いじゃないですが、いささか無謀ですよ。」
リ「俺は向こうじゃ32だったな。この世界でどのくらいかは知らんが。
まぁいい機会だから測っておこうぜ。自分の強さを知るのはいい投資になる。」
受「でしたらあちらのカウンターで申し込みなさってくださいな。
鑑定は1人200ジルクになります。
確かな神官がレベルだけでなく能力値の雑感についてもアドバイスをくれますよ。」
マ「今のお財布事情でも高いかも…。
やっぱりやめておかないか?」
リ「賢いやつはこういう出費は惜しまねぇもんさ。
パートナーとしてお前らのレベルも言えないようじゃ俺も恥ずかしいってもんだぜ?」
リオンに推されてみんなでレベルを鑑定してもらうことになった。




