第47話 怒濤の自習計画 その1
午前中に1つクエストを片付けたはなまるパーティ。
昼食の後リビングに集まり、ミーティングを始めていた。
リ「今日はダフダフを加えての初めてのクエストだったな。ダフダフどうだった?」
うむー、と生返事した後にダフダフは答える。
ダ「やっぱり銃で援護できないのは残念だったねー。
でもみんな異様に強くて助かったね!
ダフダフの霊札もうまく使ってもらって何より何よりー。」
メ「霊札は癖がなくていいわね。
防御の札はかけてもらうと攻撃の隙を気にしなくていいから楽だったわ。」
でへへ、と照れるダフダフ。
リオンが続ける。
リ「そうだな。今日のクエストは特に危なげもなかった。
だが今回は少し気分を締め直して欲しい意味で、ミーティングを開いたんだ。」
みんなの視線がじっとリオンに集まる。
リ「1つは不確定要素のミカのスキル『ラッキースター』。
これが働くと、俺たちは普段の数レベル上の相手と相まみえることもあり得る。
逃げられるとも限らないし、せっかくの稼ぎ時だ、倒して経験値やドロップ品をいただきたい。
パーティの強化は急務なんだな。」
つかつかとマイアも前に出る。
マ「2つ目は一部の最近の怠慢が目に余るからだ。
セシリア。君は鑑定を受けてからどれだけ使役術を勉強した?」
急に話の槍玉に上がり、とたんにしどろもどろになるセシリア。
セ「え、えーと。3時間ほどかしら…。」
マ「本当は?」
鋭いマイアの目は全て見透かしているようだった。
セ「30分もありませんわ…。
だって教科書難しいんですもの…。」
マ「年上の君がそれじゃあ困るんだよ。
君がサボるとミカもコルックもダフダフだって、それならと思っちゃうだろ?」
青菜に塩のセシリアと、ぎくりとするミカ。
ミカのサボリは周知の事実なのでマイアはここでは触れない。
マ「それで今日から一週間。
クエストやゴーゴー!キャラバンのあるときを除いて、午後の3時間と食後の2時間を各々の勉強・研鑚の時間に当てることにしたよ。
もちろん私やリオンも例外ではないけれど、何か相談したいことがあれば構わず質問してね。
これを機会に自学自習のコツを掴んで日頃の鍛錬に活かすように。」
ただならぬお触れに泣き顔になるミカ。
マ「その時間にどんなことを学んだか、何を理解し、できるようになったか。
それは別紙を用意したので記入して私に提出するように。
ダフダフは使役術も少しかじっているらしいから、セシリアの勉強が軌道に乗るまでついてあげてね。
ミカには私が相手をします。」
有無を言わさぬ決定に、微妙な表情になったミカから出てきた言葉は、
ミ「わぁい…」だった。
コルックは逆にやる気満々だ。
コ「ぼ、僕はせっかくの機会なのでシールドとバフ、そしてログの特撃ちをしようと思います!はい。
み、ミカさんはリビングにずっといますよね?
何度もマナを補給させてもらうんでよろしく頼みます!がんばるぞー!」
リ「バフをかける決まった相手も1人いたほうがいいだろ。
俺が付き合うぜ。
俺もとことんコルックのバフを使いこなしてみるぜ。」
メ「リオン1人で保たなかったら私にも声をかけてね。
さぁて、筋トレとモーニングスターをうまく扱えるよう体幹を鍛えましょうかね。」
3人は外へ消えていく。
マ「私たちは暫く座学だね。ダフダフ、セシリア、ミカ。がんばろうね。」
早くも投げ出したい気持ちになっている、ミカとセシリアなのであった。




