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第46話 閑話休題 8 災厄の札師



 ダフダフが加入した夜、みんなはリビングに集まっていた。



マ「では改めてあいさつを。

 ようこそダフダフ、はなまるパーティへ。


 新たに仲間に加わってくれてありがとう。」



メ「私の一つ目に臆せず接してくれたわね。

 さっきは何だったけど素直に嬉しかったわ。」



ダ「それはですねー。

 ダフダフの世界は敵味方ともども異形の方が多かったんですー。


 札文化が発展したのも異形の力をコントロールするため陰陽術が発展したとか、そうじゃないとかー。」



 どうなんだよ、とリオン。



ダ「まぁそんなことより私がパーティに加わったんですー。

 喜ばないほうが変ってもんですねー。にひひ。」



セ「ミカに続いて調子乗りが増えたようですわね。


 この先このパーティ、大丈夫かしら。」



ミ「あ?ミカは実力があっての上で、全然調子に乗っていないんスが!?」



リ「これを素で言えるだけある種の才能に恵まれているよな。」



 コルックがきょろきょろとみんなの顔を伺う。



コ「と、ところで、今日も『ミサ』を行うんですか?」



マ「そうだね。

 せっかくだしダフダフにも特別に参加費なしで入ってもらおうか。」



ダ「待って待ってー。

 その『ミサ』ってのはなんですかー?」



 ミカがふふんと鼻を鳴らすと得意げに解説する。



ミ「説明しよう!

 『ミサ』とはみんなでそれぞれ30ジルクほどのお菓子やおやつを持ち寄り、トランプで勝負する会合なんスよ。


 ババ抜き、大富豪、七並べなどなど競技は多岐にわたるんス。


 1位は参加料の総取りができる夢の舞台…それが『ミサ』の全貌っス!」



マ「ちなみに名前に特に意味はないよ。

 みんな無口になって競技にのめり込むから、なんとなく荘厳な名前が付けられたんだ。


 本家のミサには失礼なのかもね。」



ダ「なるほど了解ですー。

 しかしいいんですかねー。


 ダフダフは札の競技においても他の札師から『災厄の札師』と恐れられた存在。


 後で泣きを見ても知りませんよー。」



 たいそうな二つ名にメメが食いつく。



メ「『災厄の札師』なんて並みのあだ名じゃないわね。

 私たちそんなに強くないからあんまり無双しないで頂戴ね。」



ダ「お菓子がかかっているから何とも言えないけど、まぁあまり一方的になるなら考えてあげなくもないかなー。」



マ「じゃあ、あまり夜遅くになるといけないし始めて行こうか。

 さいしょはババ抜きからだね。」




――― 30分後 ―――




ミ「ダフダフちゃん、くそ弱いっス…!」



ダ「あーん、5戦中5回ともビリなんてー!こんなことあるのー?イカサマでしょー?」



コ「な、なんというか仕草がバレバレなんですね。


 誰一人としてダフダフさんからババを引いた人はいないです。はい。」



セ「ババを手にかけると喜色満面。


 他に手を伸ばすと目が泳ぐ泳ぐ。見ていて面白かったわ。」



マ「初戦でこれだけ負けが込むと逆転は難しいかもね。」



ダ「いーや、これからですー。

 ババ抜きなんて戦略の幅のない競技!

 次の大富豪では5タテしてみせます!」




――― 30分後 ―――





ミ「ダフダフちゃん、壊滅的に弱いっス…。」



ダ「なんでー!どんどん積極的に手札を減らしていってるのにー!」



リ「適度に強い札を残しておかないと、後半弱い札が出せないんだぜ。

 戦略面でも残念なようだな。」



ダ「まだまだあと全部勝てば1位の目は残ってるですー!次々ー!」




――― 30分後 ―――




ミ「ダフダフちゃん、ご愁傷さまでした…。」



コ「こ、これで1位の目がなくなっちゃいましたね。」



ダ「うぐぐ…、こんなこと…こんなこと…。」



マ「まぁ長く続けてるとうまくなるだろうし、めげないでゲームを続けようよ。」



ダ「こんな…こんなものがあるから集中できないんだー!」



 お菓子が置いてある台に飛びつくと、矢継ぎ早に賞品を口にほおばるダフダフ。



ミ「あぁー!バカっ!何やってるっスか?」



ダ「もがごごがごごががごがごごご」



コ「こ、こんなものがあるから本気が出せない。と。」



リ「なぜわかる、コルック。」



 メメとマイアに取り押さえられたダフダフだが、賞品の半分以上を飲み込んでしまったようだ。



 ごっそり減ってしまったおやつを前に意気消沈するミカ。 



セ「負けず嫌いなのに弱い上、いざ負けると場をめちゃくちゃにする…。


 『災厄の札師』という二つ名、本当は本人の聞き間違いで『最悪の札師』だったんじゃなくて?」



リ「いや、この状況は災厄そのもの。案外あっていたのかもしれないぜ。」



 勝手に賞品に手を付けるという禁じ手。

 それを責められ、しばらくのあいだミサを出禁となるダフダフなのであった。


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