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第45話 札師ダフダフ その2



ダ「ダフダフはこの札、正確に言うと霊札を、対象に纏わせて、攻撃の補助や防御円陣を展開させることができるんだー。


 そこの彼女ー、ちょっとこっちにきてちょーだいな。」



セ「私はセシリアよ。


 実験ってところかしらね、やってみてくださいまし。」



 それを受けると、ダフダフは筆を取り出す。

 彼女が何やら呪文を唱えると筆先は光を帯びていく。


 そして先に出していた霊札にダフダフが光の文字を走らせると、霊札はセシリアに飛んでいった。



セ「きゃあっ。何これ、宙に浮かんでいるの…?」



 ダフダフが放った霊札はセシリアを取り囲むようにぐるぐると飛んでいた。



ダ「この霊札は加撃の炎の札だよー。

 何かいい標的はないかなー。」



マ「ダフダフ、ここは壊しちゃいけないところなんだ。外に出ようか。」



ダ「りょうかいー。後について行きますゆえ。」



 みんなは転生装置のある部屋を出た。

 セシリアはキョロキョロと周りを見渡し手頃な岩を見つける。



セ「これなんかどうかしら。ダフダフ、攻撃すればいいの?」



ダ「御意御意ー。

 思いっきりやっちゃって下さいな。」



 ふんっ、と唸りをあげるセシリアの脚。

 それと同時に炎の札から熱線が弾き出された。


 蹴りで岩に深く亀裂が刻まれると同時に熱線がそれを深く穿つ。

 岩は上半分ほどがばらばらになり弾け飛んでしまった。



セ「へぇ…。」



コ「お、面白くて強いですね!すごいです!」



ダ「霊札は力の弱い守護霊みたいなもんですねー。


 加撃の札は攻撃をすれば、同時に対象を襲撃してくれますです。

 お次は防壁の札と行きましょかー。」



 そう言うとダフダフは呪文を唱える。

 青い光を帯びた札2枚がダフダフの周りを取り囲んだ。



ダ「守りも完璧とは言えないので2枚でやらせてくださいな。

 誰か他に近接攻撃が得意な方はー?」



メ「こういう時いつもリオンが行くわね。

 たまには私に行かせてちょうだい。」



 メメはモーニングスターをぶんぶん回している。



ダ「一つ目で、ダフダフよりちっちゃい子ですねー。


 かわいい。」



 メメの口元に静かな暗い笑みがこぼれる。



ダ「それでは何度でもいいので攻撃を私に下さいな。


 但しどっちかの霊札が壊れたらそれまでということでよろしくー。」



 すぅっと息を吐くとメメは両手に万力の力を込めた。

 すぐにダフダフに振り下ろす。



メ「らぁぁっッ!」



 モーニングスターを遮るように魔法陣が1つ、2つと素早く展開される。


 しかし2枚の霊札はすぐに弾け飛び、魔法陣は砕け散った。そしてダフダフの直前で鉄塊は動きを止める。



メ「あら、案外頑丈なのね。

 お姉さん、ちょっと本気を出したのに。」



ダ「何、何々、何者なのこのお方…。」



リ「力持ちのお姉さんだ。くれぐれも怒らせては行けないぞ…。」



 ダフダフはすっかり気圧されて、その場にへたり込んでしまった。



マ「あー、おつかれのところ質問で悪いね。

 霊札の仕組みとか君のスキル、簡単に教えてくれるかな?」



 はっ、と我に返り、答えるダフダフ。



ダ「霊札は予め言霊を書いてあって、その指示通りに動くんだー。


 あとはその場その場で、具体的な行動とマナを注ぎ込むイメージなのー。


 霊札は生命体ではないからマナの爆発力はそれほどでもないけど、手数が稼げて守りもできる、なかなか便利なエンチャントって感じかな!

 あとは…。」



 ダフダフはホルスターから筒状の金属具を取り出す。



ダ「私の取り柄はむしろこっち!

 狙撃で魔物を近づく前に仕留めるのー。


 これでも腕前はすごいんだからー。えへ。」



ミ「それ、かっこいいけど何なんスか?

 武器?で合ってるんスよね?」



コ「そ、それは銃ですね。

 僕の世界にはありましたが、戦士の皆さんは弓を使われていたので、あまり流通しないものでした。はい。」



リ「俺の世界にもあったな。

 だがこっちでは確かに見ねぇな。


 それ、ピッタリの玉と火薬が必要だろ。ここでは調達出来ねえぞ。」



 へらっとした笑顔がまたしてもダフダフから消えていく。



ダ「そんなー、私どうすればいいんですかー!」



 ころころと表情がよく変わるダフダフを迎え、はなまるパーティのメンバーはまたにぎやかになった。


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