第41話 キャラバン、屋台に輝く その1
ミ「ご注文どうぞっス!
えー、サラミピザに海苔なめこパスタにウーロン茶2杯っスね。
お時間少々頂きます!」
マ「ミカ、御用聞きは私が代わるから、そろそろ加熱器のチャージお願いね。
私たち機械に疎いから!」
機械に疎いというのは建前。
ミカだけが長くマナ調理にあたっているのを不審がられないためだ。
ミ「全く仕方ない代表っスねぇ。
オーダーまた入ったっスよー。」
今日はなまるパーティは2度目のキャラバン開催で、まずはメリアに来ていた。
客「この屋台の品は冷凍保存食で売っているんだね。
ブリグラタンを3ついただけるかな?」
セ「どうぞ、はいこちらです。
お代に90ジルク頂いてよろしくて?」
目論見通り、ミルーの冷凍保存食の屋台販売は人気を博し、持ち帰りの注文も相まって飛ぶように売れている。
メ「すごい人気ね。
あと2件回るんでしょう?
そろそろお開きにしていかないとケツカッチンよ。
目玉商品もなくなっちゃう。」
コ「そ、それもそうかもしれませんね。はい。
マ、マイアさん。今いるお客さんでメリアは最後にしませんか?」
マ「それもそうだね。
残った街にも色々な商品を届けたいし。
ラストオーダーとってくるよ。」
しばらくして屋台を撤収し、はなまるパーティ一同はトゴスに向かう。
リ「しかしメメにはそんな仮面を被らせてつまらない思いをさせてるな。」
キャラバンに参加するに当たって、メメは一つ目のわが身を案じ、仮面をして臨んでいることをリオンは言っている。
メ「いえ?私から提案したのよ。
あなたが気にすることではないわ。」
マ「正直なところ、商売で君の風貌がお客さんにどう映るか分からないのはある。
こんな言い方、と感じるかもしれないけど、君の申し出と気遣いには頭が下がる思いだよ。」
リ「仮面なんか取って気持ちで応えようぜ、って言いたいのが俺の正直な気持ちだぜ。
ただこのゴーゴー!キャラバンは、走り出して少しの難しい時期でもあるんだな。
メメが配慮のできるやつで嬉しいぜ。少し甘えさせてくれな。」
メ「ふふ、リオンがそんなに言葉を選んでるのってなんかおかしい。
私、言いたいことははっきり言うタイプだから、むしろとんでもない時に苦労しちゃうかもね。」
次のトゴスでは競合店の多い中、前回の閑散とした雰囲気が嘘のように売上を伸ばすことができた。
但しそこは商業の中心地。
ライバルも多いため、屋台もメリアほどの売れ行きではなく、また屋台以外の食品の売上はやはりさっぱりだった。
セ「前回のことを考えれば、トゴスでもまぁ成功じゃないかしらね。
そろそろお開きにしてスピニアに向かいましょうか?」
トゴスでの屋台を引き上げ、撤収にかかる。
ミ「そういえばメメちゃんには力持ちっていう面でも助かってるっスね!
前のキャラバンのミーティングでは、リオンがずっと1台の屋台を引いていて、負担が重いって話題が出てたっスよ。」
リ「屋台の1台はメメに安心して任せられるし、今じゃ俺も交代しながら屋台を引いていけるから、楽させてもらっているぜ。」
メ「単純な力作業ならお手の物よ。
スピードはないからスピニアでのおかもちはリオンに頼むわね。」
はなまるパーティはスピニアに辿り着く。
マ「やはりまだ橋は建設中みたいだね。
すぐにはかからないだろう。
コルックは屋台の番、力持ちは商業区へ机と椅子の運搬・設営準備、私たちはキャラバンの宣伝後、順次注文を聞いて回るよ。」
一同「アイアイサー!」
ここスピニアでは条件的にこういったお店自体が少なかったため、これまた盛況となった。
物珍しい屋台はもちろん、買い出しに苦労する人の需要を満たす冷凍保存食が、かなりの数はけていった。
マ「ピザに続いてパスタも完売だね。
品揃えももうわずかだし、撤退する時期かな。
ミカ、みんなに伝えてきてね。」
ミ「はーい。成果が上々みたいで良かったっス。」
屋台を始めたゴーゴー!キャラバンの初戦は、まずまずの成果を上げたのであった。




