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第39話 レベルの鑑定、再び その3



 マイアが別室から戻ってくる。



ミ「マイア、どうだったっスか?」



マ「何ともいえないね。以前と同じような感じかな。」



 次いで神官が出てきて、こちらにやってきた。



神「おつかれ様でした、マイアさん。早速鑑定の結果に移りますね。


 マイアさんのレベルは19でした。

 前回よりも7も上がっていますね、魔力の大きな成長も伺えます。


 また最近急成長されたようですが、何か経験を積まれるようなことはありましたか?」



マ「最近ならワイバーンとクリスタルフェアリーを倒したのが大きいですかね。

 自分は補助程度の働きしかしていませんが、あれは手こずる相手でした。」



神「なるほど、それは聞いていませんでしたね…!

 強い魔物と遭遇したのですな。


 ワイバーンを倒す実力。

 それにクリスタルフェアリーに逃げられず仕留めきる決定力。


 あなた方は今のダンジョン難易度よりも困難なことをこなしてきているのですね。」



 それを聞いてミカがふんすこと偉そうにしている。

 ワイバーン打倒の立役者だけにないがしろにもできないが。



神「マイアさんの魔法についてはこれまでと目指すところは変わりません。

 成長はしているのでしっかり鍛えて下さい。


 マナと魔法の織り交ぜ方は、熟練の方でも日々新しく得ることが多いほど。

 故にマイアさんも鍛錬を怠らなければある日急に成長する、ということもあり得るでしょうな。


 マナの器も以前の5割増しというところでしょう。前途は明るいですよ。」



 マイアが久々に照れて、無表情ながらも頬を赤く染めている。

 日々の成果が報われて嬉しいのもあるかもしれない。



神「それとマイアさんの素早さも少し上がっていますな。これはどうされたんですか?」



マ「コルックにヘイストかけてもらいながら戦うことがいくらかありました。


 自身のマナと周囲のマナを利用し、バフの維持、かつ攻撃魔法を連続で叩き込む戦法を採っています。」



神「なるほど。

 以前の鑑定で私はあなたに前衛で魔法剣士になることと素早さを鍛えることを提案しました。

 もちろん素早さはあなたにとって良いステータスになるでしょう。


 だが今となってはダンジョンの危険度が過ぎるため魔法剣士はやめた方が無難でしょうな。

 前に立つのは他のメンバーに任せて援護に徹するようにして下さいね。」



 マイアもわざわざ危ない橋は渡りたくない。神官の忠言を素直に聞き入れた。



 これでマイアの鑑定は終わり、最後はミカの番だった。



ミ「チームの大黒柱、ミカ。行ってくるっス!」



 リオンが掌をヒラヒラさせて催促する中、ミカは別室へ消えていった。



マ「何かミカにも大きな変化があるといいけど。」



セ「少なくとも戦闘中には何も感じられなかったですわね。」



リ「パーティのメンバーにはそれぞれ役割があるさ。

 あいつの代わりは他のやつにはできない、それで十分だろ。」



 そうこうしている間にミカが出てくる。



ミ「感触は前とおんなじっスね。

 さぁレアスキル実装待ったなしスよ!」



メ「前と同じなのにその自信はどこから湧いてくるのかしら。」



コ「じ、自信満々なミカさん、素敵です。はい。」



 遅れて神官がやってくる。



神「はい、お待たせしました。まずはレベルの方から。

 レベルは3073万6053でした。

 ケタ違いなのでもはや成長が遅いのか早いのか判別がつきませんね。」



メ「改めて目の当たりにするとすごい数字ね…。」



 メメが1つだけの目をまあるくさせる。



神「残念ながら攻撃魔法やバフなど戦闘中に役立つスキルは見られませんでした。


 これは提案になるのですが、魔法書を基本から学んで何か得意になるものがないか探してみるのはいかがでしょう?


 うまくいく確率は低いですが手をこまねいているより有意義だとは思います。」



ミ「魔法書はいくらか触れたことがあるっスよ。勉強しても身にならないのが辛かったっス…。」



 それにはマイアが答える。



マ「私だって最初は魔法を使えなかったんだよ。

 せっかくの申し出だし、セシリアも勉強するついでに一緒に君もがんばってみようか。」



 ホラーマンガに出てくるような顔で凍りつくミカ。神官が言葉を続ける。



神「お嬢さんの能力も相変わらずですな。


 防御関連の数値も伸びてはいるんですが、ダンジョンの難易度が跳ね上がっているため、相対的により貧弱になっている印象です。

 戦闘中は後衛でマナの補給と回避に徹してくださいね。」



 はーい、と生返事をするミカ。



 少し間を置くと神官は声に力を入れて話し始めた。



神「さぁ、最後に目玉情報ですよ。戦闘中に役に立つスキルではないですが、ミカさんはとてもレアなスキルを習得されていました。」



 ガバっと食いつくミカ。他のメンバーも驚きの声を上げる。



神「そのスキルは『ラッキースター』と呼ばれるスキルです。

 ダンジョンで普通は出現しにくいモンスターに会いやすくなるスキルですな。」



ミ「すごいっス…すごい…すごいんスか?強敵に会っちゃうこともあるんじゃあ…。」



神「まぁ、そういう時もありますかね。」



マ「D級でアンデッドソーサラーに遭遇したのや、さっき話したワイバーンやクリスタルフェアリーなんかは…。」



 神官は少し考える。



神「間違いないというわけではないですが、おそらくミカさんの能力でしょうな。

 まぁ経験値やドロップアイテムにはかなり恵まれるでしょうし良いこともありますよ。」



ミ「なんでレアスキルが発覚して慰められてるんスかー!?

 ほんとにこれで良かったの?」



リ「多少やりがいがあるほうがダンジョンに潜る意味があるってもんだ。

 ナイスな能力だと思うぜ。」



マ「それにしても強敵に遭遇していたのがミカのスキルのせいだとしたら、受付嬢さんにはちょっと言い過ぎたかな。

 事情を話しておかないとね。」



 待望のレアスキル獲得にも納得のいかないミカ。その悲痛な叫びはギルド中にこだまするのであった。



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