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第37話 レベルの鑑定、再び その1



 メメが別室から出てくる。



メ「さて、私の力はどれだけ正確に測れるのでしょうね。」



リ「みんな最初はそう言うんだよ。案外あのおっさん頼りになるぜ。」



 メメは少し首をかしげる。



メ「それでも私の種族はこの世界に居ないようだから、不安ではあるわね。


 瞳力なんてスキル、鑑定するのは初めてのはずでしょうし。」



マ「まぁ力を抜いて聞いてみようよ。

 アドバイスにはギルドのみんなが信頼を寄せているよ。」



 そうこう言っている間に神官がやってきた。



神「お待たせしました。

 えー、メメさん。レベルは39ですね。


 見た目以上に筋力に優れ、特にタフで攻撃力のある前衛として優れた能力を持っています。


 おそらく筋繊維が普通の人より密に発達しているのでしょうな。

 また足回りの筋肉を鍛えられればある程度の素早さも手に入るでしょう。」



 じっと聞き入るはなまるパーティ。神官は続ける。



神「またスキル瞳力のおかげでタンク役をそつなくこなしており、脆弱な仲間へのヘイトを一気に請け負う役割を担ってますな。


 このスキルは目の周りの筋力を利用し、瞳に十分な血流を送り込むことで発動しているようなんです。


 目の周囲の筋肉を鍛えられれば瞳力自体も強化でき、動体視力の向上も果たせるため、ぜひ鍛錬を行っていただきたいですな。」



 しばらく聞き入っていたメメ。

 ふと感心のため息を漏らす。



メ「なるほどね。

 流石によく分析なされてるわね。おもしろいわ。


 質問いいかしら?

 基礎的な前衛に役立つ筋力と足周りの筋力、眼筋の三種類だとどれを中心に鍛えるべきだと思って?」



 神官は少し考えて答える。



神「パーティがあなたに求めるもの次第ではありますかね。


 前衛としての活躍を見るなら、敵に攻撃を躱されることが多いとのことでしたので少し脚力が欲しいですな。


 ただ、このパーティにはタンクとしての役割が高い。

 眼筋を最優先して瞳力を強化、他は様子を見て適宜というのが私なら採りたい方針ですかな。」



メ「そうね。

 私個人は魔物をぶん殴ってスカッとしたいんだけど、このパーティの最適化を考えるなら慎重に考えないとね。


 また話し合うことにするわね。ありがとう。」



 こうしてメメのレベル鑑定は終わった。



 お次はセシリアの番だった。

 別室にグレイビーボートを持ったセシリアが消えていく。



ミ「セシリアとガネーシャ2人分なのに鑑定費用は1人分でお得っスね。」



リ「それもそうだな。まぁガネーシャは飯も食わんし、場所もとらんからそれと同じだな。」



ミ「使い魔だしペットみたいなもんなんスかね。」



 しばらくしてセシリアが部屋から出てくる。



セ「始めは私のみ、次はガネーシャ。

 最後は2人で魔方陣の上で指示通り動きましたわ。


 レベルを測るのって大変なものなのね。」



コ「け、結構念入りなんですね。

 次は僕なんで少し緊張してきました…!」



 神官が書類を手に出てくる。



神「はい、セシリアさんですな。レベルは38です。


 グレイビーボートを持たずにフルで戦っていただければこのレベル相当の力が出せます。


 使い魔のレベルは暫定的なものですが、ガネーシャさんは33程度。

 その場合セシリアさんも片手が使えないのでレベル34程度の戦闘力になります。


 2人で戦った方が強いことがほとんどでしょうね。」



 神官はセシリアのグレイビーボートに目をやる。



神「まずはガネーシャさんにしましょうかね。


 ガネーシャさんは徒手での格闘を得意にされていますね。

 4本の手で相手の攻め手を捌きながら強力な打撃を与えることができますな。


 リーチが足りないのはもったいないので、武器を持たせて剣術など覚えさせたいところですが、新しいことを使役させるにはセシリアさんの魔力とマナ、そして知識の強化が必要ですな。」



 少し苦い顔のセシリアが言う。



セ「過去に何度か武器をもたせてみたことはあったんですの。

 でもてんでダメだったんですわ。


 私、使い魔の使役は感覚でやっていて、イメージ以外のことはなかなかさせられないんですの。」



神「これだけのことを感覚でできるのはなかなかすごいことですな。

 ゆえに基本の習得は決して無駄にはなりません。


 ぜひ使い魔の使役術を一から学ぶことをお勧めします。」



 セシリアはちらりとマイアの顔を見る。マイアの圧のある笑顔がセシリアを迎えている。



神「そしてセシリアさん。

 カポエイラを使う方は何度か見たことがありますが、あなたほどの使い手はなかなかいませんな。


 グレイビーボートを持って片手が塞がっているのが実にもったいない。


 逆に、使い魔の使役ができる方が魔法具で四肢を拘束されているというのはあまり聞きません。


 こちらも使役術の研鑽次第で改善できるのではないかと思いますよ。

 要するにセシリアさんは座学とその実践が急務ということになりそうですな。」



 マイアの顔をみなくてもわかる。

 セシリアにはしばらくお勉強の時間が待っていそうだ。


 うなだれた様子でセシリアはその鑑定を終えた。



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