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第31話 フロニア洞窟 その1



 装備を整えたはなまるパーティ一行はフロニア洞窟を攻略すべく探索に入った。



コ「し、しかしすごい冷気ですね。壁まで氷が張って、つららが縦横に生えています。」



 そうね、とセシリアが答える。



セ「この環境があれば氷属性の魔物は十分に力を出すことができるでしょうね。

 ここがそれらの魔物の温床になっているのにもうなずけますわ。」



リ「いや、逆に氷属性の魔物がはびこってから、こういう環境ができたのかもしれないな。


 鶏が先か、卵が先か、俺らじゃ判断がつかんな。」



 その瞬間はっとした顔になったメメが呟く。



メ「静かに、敵が来るわ。

 三体かしら、なかなか素早いようよ。」



 少し時間を空けて、洞窟の奥から獣型の魔物が三体、猛スピードでこちらに向かってくる。



マ「数も特徴もばっちりだね。

 メメにはそんな能力もあるのかい?」



メ「角で感じられるものがあるの。

 精度はそれほど期待しないでね。」



 今度はコルックが分析をする。



コ「こ、この魔物はフロストハウンド。

 獣系の氷属性に分化した魔物です。はい。


 うち一体はリーダー種で能力は他より上です。

 ま、まず他の二体から攻撃し、数を減らしましょう。」



 まずマイアとコルックが露払いがてらフレアの砲撃を続けて加える。

 ハウンドたちは進行方向を直角に変え散開した。


 ちりっと焼けた匂いが立つ。甘くではあるがどれかにダメージを与えたようだ。



 次にリオンが矢面に立つ。

 据えた目で鋭く剣を斜に構え、向かってきたハウンド相手に突きを繰り出す。


 リオンの突きは正確で、かわすハウンドにじわじわと傷を加える。



 右辺に流れたきたリーダー種にはセシリアとガネーシャがあたる。

 連携の取れた2人から繰り出される鋭い打撃はハウンドを楽にさせない。


 その横をすり抜けて、一体のハウンドが後衛にとりつこうとした。



メ「瞳力、開眼!」



 メメの瞳に太く浮き出た血管から血液が送られ、瞳力が発動する。

 瞳力を受けたハウンドは向きを変えメメに居直った。



メ「鈍器のお披露目よ。いただいてくれるかしら?」



 向かってきた敵にメメの渾身の一撃が振り下ろされる。

 しかし野性の勘で危機を感じたハウンドにすんでのところで避けられる。



 ハウンドは口を開けると息を吸い込んだ。



コ「メメさん、そいつ息を吐きます!」



 敵との間にモーニングスターを挟みながら回避行動をとるメメ。


 凍てつくような息がメメを襲った。

 ビシビシとメメの体を冷気が覆う。



メ「早くて駄目ね。どうか魔法で足を止めて。」



 メメと相対するハウンドにつぎつぎフレアが襲いかかる。

 逃げ場をなくし窮するハウンド。

 そこにメメのモーニングスターが光る。



メ「今度こそ!ぺしゃんこになりなさい!!」



 ハウンドの左頬から勢いよく弾かれたモーニングスター。


 ハウンドはもろに一撃を受け、勢いそのままにしばらく空中を漂う。

 離れた場所まで飛んでいき、二度三度地面に弾むと顔面から突っ伏した。



 残った通常種をリオンとメメが、リーダー種をセシリア、ガネーシャと魔法組で追い詰める。


 通常種は両脇から挟まれ、数順の内にリオンに一閃のもと打ち崩された。



 残ったリーダー種は味方から距離を取ると大きく息を吸い込んだ。



コ「ぜ、全部は守り切れません。

 メメさんと後衛は僕のシールドで。他は避けてください!」



 リーダー種の体が大きくうねると強烈な冷気が辺りを覆い、一面白い煙に包まれた。

 氷の結晶が次々に襲いかかる。



 少し間が空き、霧が晴れていくその刹那だった。



リ「おらぁっ!」



 リオンがリーダー種に向かって飛び出していた。

 体をねじ込むとリーダー種の横っ腹に剣を突き立てる。


 リオンを援護すべく、次いで魔法職のフレアが続けざまに敵を襲った。

 リーダー種は今際の際の声を上げると絶命した。



マ「みんなおつかれさま。

 敵も強力になってきたけど何とか戦えるね。」



セ「前衛はもう少し前に出ないで、メメの瞳力を利かした方がよさそうね。

 誘われた敵を魔法と前衛で袋叩きにした方が効率がいいわ。」



ミ「倒せたからよかったものの、最後のリオンの飛び出しは危なかったっスよ。

 数で勝ってるんだから、落ち着いて戦ってほしいっス。」



リ「わりぃ、思わず熱くなっちったな。

 危ない橋は渡らないに越したことはない。」



コ「み、みなさん無事でよかったです。総括も済みましたし、治療をしたら進みましょう。」



 ふたたび歩み始めるはなまるパーティであった。


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