第10話 ログテイカー、コルック その2
転生装置のある部屋を後にした4人。
入り口の扉が閉まる。
コルックはきょろきょろと周りを見渡すと、人の大きさほどの高さがある岩の1つに目を向けた。
コ「あれがいいですね。ヘヘっ。
リオンさん、ぼ、ぼくが合図したら、あの岩を力いっぱい剣で斬ってみてください。」
リオンが顔をしかめて言う。
リ「あれをか?切れないことはないだろうが、刃こぼれしそうで怖いな。」
ミカとマイアは不思議そうにこちらを伺っている。
リオンは剣を振り上げると意識を集中させた。
コ「では、お願いします!」
コルックは目の前に手をかざすと光のボードを出現させた。
それを操作するとボードはみんなそれぞれの目の前にメッセージを出現させ、消えた。
『リオンの攻撃!会心の一撃!!』
リオンとリオンが振り下ろした剣が光を帯びる。凄まじい爆発音とともに剣は岩を打ち砕いた。
マ「すごい…。」
ミ「どうなってるっスか?何が起きたんスか!?」
リ「これはたまげたな…。」
3人の視線がコルックに集まる。
コルックは咳払いするとどもりながら説明を始めた。
コ「こ、これが僕の役職『ログテイカー』の能力なんです。
ゲームでよくあるログを、ぼ、僕は神託として神様から受け取ることができます。ヘヘっ。」
マイアが食いつく。
マ「これだけの能力だと何か制限とかはあるのかな?」
コ「ま、まずログは自分には適用できません。
主に味方にバフや敵にデバフをかける目的で使います。はい。」
ミ「ほうほう。」
コ「う、受け取るログは最初は3種類が提示されていて、そのどれかを選び対象を決めます。
1度選んだログは一覧から消え、その後1分間はログを選べません。へへっ。
そ、そして最初の表示から3分たつと全てのログがリセットされ、新たに3つのログが表示されます。」
ミ「あー、難しい能力っスね。ミカには扱えないっス。」
リ「お前のは手を繋ぐだけだからな。」
コルックは続ける。
コ「ま、またログは良いログ(味方バフや敵デバフ)も悪いログ(その逆)も平均的に出ます。
よいログばかり選んで使っていると、か、肝心な時に悪いログばかり、ということにもなりかねません、はい。」
マ「爆発力はあるが万能というわけでもなさそうだね。
雑魚を散らす目的では使用を控えて、ここぞというときに使っていきたいね。」
リ「ボスがいるようなダンジョンにはうってつけかもな。
今の破壊力なら強力なモンスター相手でも大きく体力を削れるだろうぜ。」
ミ「ミカはよくわからなかったけど、すごい仲間が入ったってことでいいっスね?よろしく、コルック君。」
新たにコルックが仲間に加わった。ミカたちの冒険は続きます。




