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第四十一話 出発に備えて

 昨日はあの後、遅くなったので、皆で雑魚寝した。

 これから先、慣れない場所での移動が続くだろうから、今のうちに慣れておかないと。

 昨日発見した新洞窟に行くかと思ったが、ライラロさんに明日には出発しないと

あまり時間がないかもと注意された。


 新しい洞窟が広すぎたら大会に間に合わないかもしれないしな。

 大会までは残り三か月ちょいってところだ。そろそろ出発しないといけない。

 まず向かう先は三夜の町。次に西に向かいガルドラ山脈を越えてしばらく進むと

ベッツェンという町があるらしい。


 南を通るルートもあるらしいのだが、あちらは合成獣キメラがうじゃうじゃいるらしい。

 怖っ! この近くってそんな危険地帯なのかよ。

 ベッツェンに着いたら船はライデン名義で手配済みらしい。

 何者なんだろう、そのライデンという人は。


 今回デイスペルに向かうのは

 俺、メルザ、ファナ、ニーメ、ココットだ。

 カカシは畑を見ておるから楽しんでこいと言っていた。

 戻る頃にはアップルシードも月桂樹も大きくなっているのかな。


 それぞれの装備一覧は後でまとめてチェックしよう。

 買い足し物はガンツさんの店で傷薬なども多めに用意。

 金貨はまだ八十枚以上あるし、どうにか足りるだろう。


 そうだ、ニーメに一応武器を渡しておかないとな。

 三日月の弓……護身用にしては最高の品だが、この軽さなら十分に扱えるだろう。


 朝早く三夜の町に向かったライラロさんの後を追い、俺たちも三夜の町に向かう。


「ココットー! こここっこここここっ」

「お前今日はやたら元気だな。出かけるのが待ち遠しかったのか?」

「ここっ」

 

 両手を挙げてくるくる回って見せるココット。

 こいつを連れて外に出るのは初だったな。



 俺たちは領域を出て――――。

 一時間程で三夜の町に到着。

 ガンツさんのところで急ぎアイテムを補充する。

 傷薬を多く買い、アクセサリー類を四つ買った。


 その後せっちゃんの宿へと向かうと、入り口で迎え入れてくれる。


「あらぁ、お仲間は先にいるわよぉ。遠出するんですってね。

今日はご飯ご馳走してあげるわ。ファナちゃんも気を付けて行ってくるのよ!」

「有難うせーちゃん。頑張ってくるわね!」


 ファナはせっちゃんをせーちゃんと呼んでいる。

 ここで働いて一年。すっかり仲がいい。

 俺たちはライラロさんと合流していよいよ旅立ちを迎える。

 この区域から出るのは初だ。

 どんな冒険が俺たちを待っているのだろうか。

 期待を胸に、ライラロさんと……ってあれ何この乗り物。

 これに乗っていくのか? 


「さぁ、私の風斗移動車に乗せてあげるわ。ぶっ飛んでいくわよ! 乗りなさい!」


 そう言いながらライラロさんはサムズアップしていた。


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