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異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー  作者: 紫電のチュウニー
第四章 メルザの里帰り

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第三百九十一話 懐かしい奴ら

「今のところ……大丈夫のようだ。オーバー?」

「こちらイーファ。こっちも問題ない。オーバー?」

「こちらバシちゃんだ。問題なさそうだな? オーバー?」

「こちらドーグル。これは一体何なのだ? オーバー?」


 俺たちは泉を出てそれぞれ四隅にわかれて様子を伺っている。セーレは高すぎない程度に上空へ上がり

様子を見てくれている。当然トランシーバーなどない。これは雰囲気だ。雰囲気。


「ヒヒン! 僕もやりたいよそれ! オーバー?」

「上空じゃよく聞こえないぞ! オーバー?」

「おい、そんなに大声だしたらばれるぞ! おい!」

「これはもうバレバレだよな? な?」

「……ちみらはどうやら相当偵察に向かないようだ」


 一人だけ完全に冷静なドーグル。さすがだ。しかし朱に交わればなんとやら。

 のってこれる我らがメンバーは最高です。

 俺にはこの緊張感耐えられないようだ。

 しかし妙だな。知令由学園は静まり返っている。生徒たちも見当たらないようだが……

こちら側に出ないよう指示を出しておいて正解だったようだ。明らかに普通じゃない。


「これ、結構やばい状況なんじゃないか?」

「そうかもしれない。人の気配が殆どしないが……む、あそこに三人。誰かいるぞ!」

「俺が見に行って来ていいか? な?」

「レウスさん。攻撃はしないように。ただの人だったらまずい」

「わかってるって! そんな攻撃的じゃないだろ? バシちゃんは」

「……そうだったっけ? しょっちゅう死神の使いとか出してたような」

「行ってくる! やっほー! 俺だ、友達のばしちゃんだぞー!」

「あのカチコミは何とかならないのか……」

「無理であろう。ルインの封印の中でもっとも空気を読めない骨だ」

『たしかに』


 全員思いは一緒のようだ。そしてこのメンバーで行動するのは珍しい。

 最近増えた仲間の中で、冷静に行動できるジェネストが追加された。

 しかしジェネストは俺の言う事など聞くタイプではないし、自由にどこかで活動している。

 敵対されないだけよしとすべきだろう。

 


「何ぃ! アンデッドの奇襲だと!? 弟たちよ! 急ぎ陣形をとるんだ!」

「あ、兄者ぁ! あのアンデッド、空飛んでやすぜ! とんでもねぇ上位種にちげぇねぇ!」

「ゲー、ゲケッ!」

「危なーい、弟たちよ! とーう!」

「兄者ぁーー! まだ何もされてませんぜーー!」

「ゲー、ゲケッ!」


 あれ? なんかものすごーーく懐かしい声を聞いた気がする。なんだったっけな。

 急ぎ近づいてみると……見覚えのあるようなないような奴らが三人、レウスさんの前に

立ちはだかっていた。なぜか一番大きい奴は地面にめり込んでいる。


「お前ら……」

「貴様は! まさかこんなところにいるとは! 兄者、起きてくだせぇ! てぇへんです!」

「うぐぅ、弟よ。わてはもうだめなようだ……」

「ゲー、ゲケッ!」

「うん? そのゲー、ゲケッっての物凄く聞き覚えがある。確か……電気代三兄弟?」

『デンジー三兄弟だ!』

「いやすまない。値上がりインパクトが強いまま死んだんでな……それはそうとちょうどいい。

お前らいつからここにいた? 色々聞かせてはくれないか?」

「ここであったが三年目! だったか? なーぜ貴様に教えねばならん! わてらと勝負しろ!」

「兄者ぁ、問答無用でやらないところがかっけぇ!」

「げー、ゲケッ!」

「弟さんは相変わらずだな……別にいいけど。勝ったら色々教えてくれるか?」

「いいだろう。だがあれからみっちり鍛えたわてらに敵うかな? 勝負は三対三! 

正々堂々勝負しろ!」

「だそうだ。イーファ、ドーグル、レウスさん、セーレ。誰がやりたい?」

「俺が一番手だったんだからやっていいよな? な?」

「わらも久しぶりに暴れたい」

「私も最近活躍できていない。王の威厳が無くなってしまいそうだ」

「僕は疲れるからいいよ! 喋れないし、喋りたいのに喋れないしー! ヒヒン!」

「ってことでこっちはイーファ、ドーグル、レウスさんがやるようだ。俺じゃなくてもいいか?」

「ふふふ、怖気づいたか! まぁいい! そっちの娘はなかなかの美人。わてらの妻とする!」

「相変わらず願望が詰まったやつらだなー……」


 なぜか三対三で戦う事になったドーグルたち。果たしてどうなるのか? 

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