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異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー  作者: 紫電のチュウニー
第四章 戦いの果てに見出すもの

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第二百四十一話 ウガヤの洞窟その三 突然の連絡

 ファナを封印した俺たちは最深部を目指す。

 途中ベルディアとサラもふてくされて封印の中に入っていった。

 ドーグルとイーファ、パモも一時的に封印へ戻る。

 残ったのは俺とメルザとリル。

 ここまでの敵の強さだと、三人でも十分だろう。

 ちなみに通常宝箱に罠はなく、中身は後でアナライズ予定だ。


「さて、今回はどんなやつがいるもんかね。今のところ強いモンスターもいなくて、外れ感はあるけど」

「けどよ、でかけろりんがボスじゃなかったぞ? 奥にいるのはちげーやつなんじゃねーか?」

「ここは変わってるからね。僕としては何度も入ってみたいかな。時間がないのが残念だよ」

「確かに時間がないな。急ぐとしよう。明日はいよいよ……」

「そうだな。それじゃそろそろ行こう! ……とその前にボス部屋も偵察してみるか。変幻ルーニー!」

「ホロロロー……言い忘れていたが……」

『うわぁー!』


 突然ルーニーが口をパクパクさせて喋った! こんな機能聞いてないぞ? 

 いやまてよ……今言い忘れていたって……はぁ。


「なんでアルカーンさんの声が聞こえるんですか?」

「通信用の魔道具があれば貴様といつでも喋れるようにした。といっても私は忙しい。貴様に語り掛けるなど滅多にないが、貴様が語り掛ければ応じれる場合は応じよう」

「ルーニー状態で話しかければいいんですか?」

「そうだ。それと言い忘れていたが……貴様の左目から耳にかけてを覆う洒落た装備……ルーンギアと腰ベルトについてだが」


 またそのパターンかい! じらすのが好きな奇抜妖魔として不動すぎるだろ。


「これがどうかしたんですか? 封印装備として有難く使ってますけど」

「どちらにもルーニーのようなマークがあるだろう。まずルーンギアの方から押してみろ」

「押す? まぁやってみるけど……うわ、気持ち悪い……視界が共有される」

「装着した左目だけにルーニーの視点が映る。ただしそう遠くまでの共有は難しい。次に腰部分のルーニーを押しててみろ」


 これらをルーニーと呼ぶと、戦う妖魔戦士ルーニーとして生きていく事になりそうだからなぁ。

 まぁいいや、押してみよう。


「わわ、腰部分から映像が。これってベルータスの時に戦いを投影したやつか?」

「ほう、知っていたか。視界を共有したい場合に使え。それと言い忘れていたが」

「まだあるんかーい!」

「なんだ? 聞きたくないのか? ならいいが」

「すいませんでした教えて下さいお願いします」

「ふむ。以前の蛇盾剣同様、時術が付与されているがさらに上、不動が付与された。わずかな時間攻撃した対象を不動にする。こちらは私ではなくフェドラートの助言だ。だが対象の時が止まるわけではないし、効かぬ者もいる。これは防御、攻撃どちらでもだ。つまり……」

「ルーニーが攻撃しても不動が付与されると?」

「そうだ。上手く使いこなしてみせよ。何せ私が作成した初めての夢幻級なのだからな。以上だ」

「ホロロロー」

「アルカーンていつも不意をついてくるんだよね。よほど信頼してないと会話機能なんて付けないと思うな。多分フェルドナージュ様より信頼されてるんじゃない?」

「リル、それはきっと違うぞ。アルカーンさんは俺からいつでも時計に関する情報を聞き出す

つもりだ……」

「そうか! それなら確かに聞きにいかずに作業しながら出来るね」

「その装備俺様も欲しーけど、作ってくれないかなぁ……」


 三人で大きくため息をつき、ルーニーに最奥部を偵察するよう指示した。

 リルと休憩していると、ルーニーが戻ってくる。


「ファーヒー」

「お疲れ様。ばっちり見れたよ」

「もう戻ってきたのか? 俺様、腹減ってきたから早くいこーぜ!」


 奥にサイクロプス三体。仲間の力が必要だ。ついでにサラやリルも封印出来るだろう。

 しかしこの洞窟は外れっぽいな。


「メルザ、奥にサイクロプスが三体いるけど平気か?」

「……ああ。もう怖がらねー。村をおそってとーちゃんと母さんを殺したやつにだって戦える!」

「ギルドーガだったか? 今の俺たちじゃまだ戦えないだろう。でも、いつかきっと打ち勝つ強さを手に入れよう。俺たちで」

「そんな面白そうなこと、僕抜きでやらないで欲しいな」

『私たちもよ』


 みんな出てきたか。それじゃ行こう。ボスの場所へ。


 最深部に入ると空気感が変わる。ひやりとした空気。かなり天井も高く広い。

 その中に巨大なこん棒、剣、斧を持った三匹のサイクロプスたちがいた。

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