ねじれ純愛
「信じるなんて信じない」と君が言うなら
それはきっと僕のせいなのだろう
愛してるとか好きだとか
言葉にするのに自信があった そのうち言葉に囚われた
僕らは関係性としか言えない関係性だった 君は分かっていたんだね
永遠などないというならば あの愛はそれを覆した
この手を見る度に 君の手の温もりを思い出せるから
ごめんなさいと言うには
あまりに遅いだろう 日が昇って日が落ちる間に
「大嫌い」「もう嫌」って言葉に泣いた
君のことがもう分からないと思った
言葉をこねくり回して あの時間はもったいない
僕は言葉なんて気にしなければよかった
君が何をしてくれたのかを 髪の香りで心地よくしてくれたことを
優しく抱きしめてくれたこと 腕を引いて歩いてくれたことを
首に歯型をつけてくれた初めてのひと
永遠などないというならば あの愛はそれを覆した
消えて化石になっても残るもの 何者も僕から奪えないものがあるから