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異世界転移、地雷付き。ifモード ~TS&獣人少女の異世界デイズ~  作者: 隣の斎藤さん。
第一章 異世界への転移。
4/43

異世界転移は突然に。

これは二次創作です。許可は頂いております。


できれば週一で更新していきたい、気持ち。


ストックはほどほどにあるので尽きないように、書き溜めしていく所存。


=====


邪神による異世界転移! スキルも制限はあるものの選び放題! でもそれっぽいのはあるのにチートじゃないってどういうこと?


 

「事故死した君たちに悪くない邪神の僕が異世界転生の機会を与えるから、スキルを選んでがんばってね!」


 少なくともオレ、南 冬磨にはそう聞こえた。


 邪神と名乗る者の話を聞く限り、オレは修学旅行のバス事故でクラスメイトもろともお亡くなりになってしまったらしい。


 そして哀れな魂に救いを、ということで異世界に転移させてくれることになったようだ。


 ただ年齢が一定以上の大人の方々は、転移しても辛かろうという事でそのまま昇天させたのだとか。


 荒唐無稽に聞こえるこの話も、実際に自分が魂のような光の玉みたいな状態で、しかも目の前にスキルの一覧みたいなものが見えているものだから否定する要素がない。

  

 というか、なにより異世界・転生・スキル取得というのが、これまた燃える!


 自宅に優に100冊は超えるであろうラノベの蔵書をもつオレとしては、この機会を逃す手はない!


 むしろ夢なら夢で問題ないし、現実なら死んでしまったものは仕方ないので、嘆いていても始まらないしね。


 むしろ時間制限があるだけに、しっかりとスキルを見極めなければならないだろうと思われる。


「まさか自分自身にこんな機会が訪れるなんて……! 普段からもしも転生したらどんなスキルがいいかなと考えておいてよかったー!!」


 そう。オレはラノベを読むようになり、そして拙いながらも無料投稿サイトで執筆するようになってから、暇あらば自身のスキル構成をよく考えるようになっていた。


 色々と熟考した結果、魔法寄りのスキル構成となるわけなんだけど、なぜかというと。


「剣で無双もいいけど、リアルに考えたら斬った張ったって地味に疲れそうだし、血しぶきとか被るのもごめんこうむりたい!」


 考えるときについ独り言が出てしまうけど、まあ、いっか。周りにクラスメイトはいるだろうけど、他の人の声とか聞こえないだろうし。


 なにより話しながらだと熟考できるのが大事。


 死んだじっちゃんも言っていた。「物事はいろんな角度から熟考することで見え方が変わるのだよ。熟考した後は責任持たんけど」と。

 

 今思うと、後半に投げやり感がある気がしないわけでもないけど。


「チートはあるのか? そんなものはありません! 僕の気まぐれで転移させるだけだから! あ、大サービスで会話と読み書きだけはできるようにしてくよ!」


 他のクラスメイトが会話しているのか、邪神による返答だけだが聞こえてくる。


「ここにないスキルが欲しい? そうだね、じゃあ、欲しい物を挙げていって。問題なければ追加するから」


 スキルを追加? それはまた太っ腹というかなんというか。


 なんだかクラスメイトが望んだらしいスキルが次々と列挙されていく。


 【ハーレム体質】に【魔獣使い】に【奴隷化】とか……なんか欲望溢れる物から悪質な物まであるんだけど、いいのかコレ。


「さて、そろそろ出尽くしたかな? 良ければ選んでいってね。1時間くらいを目処に締め切るから。チートは無いからどんなスキルにするかよく考えて選んでね!」


 ……チートが無い?


 なぜだか邪神の言った言葉が引っかかる。


 見ればスキル項目には【魔法素質・全属性】とか【英雄の才能】とか、チート《それっぽい》のがあるのだが、それなのにチートは無いというのが落とし穴があるような気がしてならない。


「むしろ踏ませておいて、実は外れスキル(地雷)でしたという感じがそこはかとなくする……」


 うまい話と誘ってくる美人には気をつけろ。


 死んだじいちゃんの「美人についていったらぼったくりバーで奢らされた」という、実体験に基づいた至言である。


 ついでに言えばその後、当時彼女だったばあちゃんにバレて「これ以上は! これ以上は踏まれると子孫繁栄に支障が……!!」と、ドコとは言わないが泣きが入るほどにシバき倒されたらしい。


 ともかくも、スキルの内容を知ることが出来ればいいんだけど、それをするには20ポイントのヘルプを獲得するしかないっぽい。


 しかし一度取得すると返品不可というのがネック。まあ取るだけ取って必要無くなったらポイというのはいただけないということなんだろうけど。


 まあこれは妙なスキルを取得しなければいい話で、オレはその分を他のスキルに回したい。


 ちなみに種族を変えるには、その種族に応じたポイントが必要なのだが、別に変える気もないからそのままでオーケー。


「まぁ、まずは欲しいスキルを選んでおくか。んむ? レベルによって使用ポイントが上がるのか……」  

 

 スキル自体は大体5ポイントの消費で、そのレベルを上げるには5ポイントずつ消費し、4~7からそれに10ポイント加算され、8~10からは更に5ポイント加算される仕組みだった。


 一つのレベルを高くするのもいいけど、かかるポイントが一定ではない以上、あまり特化させるとポイントが足りなくなり、他の必要なスキルが取れなくなるのが考えどころ。


 うむ。まさに熟考のしどころだな!


「やっぱり魔法はこれ一択……レベルは4から必要ポイントが変わるから……補助的なスキルも欲しい……全体的に均一にあげるか、なにかを特化させるか、実に悩ましくも楽しい……!!」 


 存分に独り言を交えてスキル構成とレベルを考えた結果、まずは必要最低限のスキルが決まった。


 保有ポイント160p

【魔法の素質・氷魔法】 10p

【氷魔法 Lv3】 15p

【魔力操作 Lv3】 15p

【魔力制御 Lv3】 15p

【看破 Lv2】 10p

【鑑定 Lv2】 10p

【頑強 Lv1】 10p

【探索 Lv1】 10p

【魔操糸 Lv3】 15p

 残りポイント 50p


 うむ。我がながら中々よさげなスキル構成だと思う


 氷魔法一択なのは、某海賊漫画の大将が使う氷の能力がかっこよかったから。


 魔法の補助として操作と制御を入れ、あとは未知の世界なんだから看破と鑑定は外せない。


 頑強は多分健康面での補助だと思うので、異世界と言えばご飯事情が充実してないだろうと思い、お腹を壊さないためにも必要だろう


 魔操糸は…………ロマンスキル!


 某吸血鬼漫画の老執事が操る鋼糸が、もうかっこよくて!!

 

「うーん、あと50ポイント残るからして、これを今のスキルの強化に使うべきか、それとも他のスキルを取るべきか…………!」


 自作のラノベの設定や執筆をする時もだけど、好きなことに対して熟考するのは楽しくて仕方ない。


 他にはなにか……ん? 色白にツンデレ、身長アップとか……これはもはやスキルじゃな気がするんだけど? 


「さてさて――――準備はいいかな? そろそろ――――転移――――。――――使用してないポイント――――ランダムに――――」


 なにか聞こえるが、今はそれどころじゃない。


 魔法寄りのスキル構成は満足しているものの、接近戦に備えて剣術系を取るべきか……いや、いっそ近づかせないように投擲系で牽制する方がいいのか……。


「それじゃ、みんな、今度は良い人生を!」 


 結局剣の才能か、格闘の才能かのどっちかを取ろうかと考えていた瞬間、邪神のそんな声が聞こえてきた。


 な、なに? もしかしてもう転移するのか!? まて、まだ残りポイントを割り振ってな――――。


 そんな思いは空しく、オレの視界は光に包まれた。



はじまりました、作者初の二次創作。


原作の『異世界転移、地雷付き。』が好きな方からすると、「なんかコレジャナイ感」があるかもしれませんが、そこはスルーして容赦して勘弁してください。


尚、作者は叩かれると板金に出しても直りませんので、生暖かく見守って欲しいです。


原作のいつきみずほ様には二次創作の許可を出して頂き、誠に感謝しております!



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― 新着の感想 ―
[気になる点] 氷の魔法って、水魔法(の一部)ではなかったっけ? 原作でハルカが水魔法で氷を作ったり、食材を冷凍させたりしてたはず
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