2025年。お正月ver(イラスト投稿です)
ミナト『クリスマスが過ぎるとお正月ってあっという間にやってくるよね』
シオン『クリスマスでプレゼント、お正月でお年玉、一週間で二度おいしい』
ミナト『とりあえずいつの間にか用意されていた振袖を着るには着たんだけど』
シオン『ん、ミナトよく似合ってる』
ミナト『あ、ありがとう。その、シオンもすごく可愛い、よ』
シオン『……ありがとう』
裏方にいる謎の人『新年早々お熱いことで。苦めのお茶が欲しいなー!!』
ミナト『なんかどこからか若いカップルをひがむような怨嗟が聞こえたような……』
シオン『気のせい。あとで、正露丸を溶かしたお茶でも、お供えすれば静まる、と思う』
ミナト『それにしても、振袖っていうか帯っていうか、けっこうきついもんなんだね』
シオン『緩くすると、振袖が着崩れするから、仕方ない』
ミナト『……ふと思ったんだけど、振袖でトイレってどうすればいいの?』
シオン『ん? 簡単に言うと、長い袖をまとめて、裾を思いっきりまくりあげて、トイレにパイルダーオンして、する』
ミナト『……そっかー。簡単なようで難しそうだね、それ』
シオン『もしくは、近しい誰かに、手伝ってもらう、とか?』
裏方にいる謎の人『あ、ちなみにその振袖、借り物で一着百万くらいするから汚したら自腹で買い取りです』
ミナト『…………すごく嫌な言葉が聞こえてきた気がする』
シオン『汚さなければ、大丈夫。それに、もうすぐ撮影だし、終わって着替えて、すればいい』
ミナト『……ちなみに撮影開始までどのくらい?』
裏方にいる謎の人『あと十分くらいだけど、お手伝いしたければ時間を引き延ばしてもいいよ?(カンペ)』
シオン『(こくり)うん、たぶん、あと三十分くらい、かな?』
ミナト『うそ!?』
シオン『もしかして、おトイレ、近い?』
ミナト『…………(無言の肯定)』
シオン『まだ我慢、できる? それか、一人でいける? 汚したら、アレだけど』
ミナト『…………どっちも無理。手伝って、下さい』
シオン『気にしない。じゃあ、行こう(裏方方面に向けてグッジョブ)』
タイトル『2025年の元旦inミナト』
タイトル『2025年の元旦inシオン』
ミナト『……いろんな意味で間に合ってよかった』
シオン『そうだね』
ミナト『シオンもごめんね。なんか介護みたいなことさせて……』
シオン『気にしない。私も役得だった』
ミナト『なんか言った?』
シオン『なんでもない。それより、あっちでおみくじ、引きに行こう』
裏方にいる謎の人『二人で手を繋いで行くとは見せつけてくれる。……しかしこれ、さっきシオンから密かに渡されたけど、本気なんだろうか……?』
シオンからの手紙
――ミナトが着た振袖、倍額で買い取るから、よろしく――




