表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

鍋中

作者:

 朝起きると見覚えのない鍋がコンロに置かれていた。

 昨晩私は疲れていたし、何より一人暮らしの人間の家に見覚えのない鍋がそうそう転がり込んでくるはずがない。

 不思議に思うよりもさきに気味が悪くなった私は鍋に手を当ててみた。とっくに冷めた鍋は金属特有の冷ややかな冷たさを手のひらに感じさせていた。

 次に気になったのは鍋の中身だった。

 私は恐る恐る蓋を外し、中身を伺った。

 しかし、鍋を退けて中身を見た瞬間、視界に映っていたものを私は理解できなかった。

 中身は赤黒い液体だった。鍋の九分目まで並々と入っている。

 恐ろしくなった私はソファに倒れこんだ。

 もう何が何だか分からない。

 そんなソファには先約が居た。先居座った首の無い夫だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ