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そのヒロイン、魔王ですよ?

そのヒロイン、魔王ですよ?~魔王さま、勇者襲来事件~

作者: 羽狛弓弦

前作『そのヒロイン、魔王ですよ?~魔王さま、婚約破棄事件~』の続きです。こちらを呼んでから本作を読むことを推奨します。

 マオ・エクリプスは魔王である。

 本来ならどこかの学院で王子様やなんやらとキラキラは恋愛をするちょっと聖なる系の力がある程度の普通のヒロインだったのだが、何を間違ったのか古の魔王の生まれ変わりとなったのだ。

 冗談抜きの古の魔王の生まれ変わりであり、それに相応しい力も持ってしまっている。

 そんなガチ魔王であるマオ・エクリプスはすくすくと成長し、王子様やなんやらがキラキラしている学院に入学することになった。

 当然、魔王なマオ・エクリプスはキラキラな恋愛をするはずがなく、入学早々、生徒会長を殴り倒し、古龍的なのを殴り倒し、国王陛下を殴り倒し、別の魔王を殴り倒したりした。

 卒業パーティーにて王子様を星のかなたまで吹き飛ばしたのも記憶に新しいだろう。

 そんなマオ・エクリプスであるが、カリスマ性も魔王に相応しく、子分たちからは魔王さまと呼ばれ親しまれているのだ。

 そんな魔王さまの子分たちは、魔王さまの役に立つべく、自ら魔王軍を組織し、日々、力を磨いている。

 いつか来る、魔王さまが世界征服する日に備えて。

 しかし、力と言うのは恐れられるもの。

 子分たちに優しい魔王さまであるが、その他の人たちからは残念ながら怖がられているのだ。

 特に魔王さまを良く知らない者たちは魔王さまを危険視している。

 貴族や王、そして神々までも。


 ー▽ー


 魔王さまの力は絶大である。

 古の魔王の生まれ変わりであり、その可愛らしい容姿に似合わずどこかの魔界の魔王を一撃で消滅させ、そこの魔王城を別荘にするくらいには力持ちである。

 例えば、戦争が起こり、物価が上昇したせいで魔王さまの好物であるチョコレートの値段が高騰したことがあった。

 チョコレートは輸入品であり、尚且つ栄養価も高い事もあって軍需物資扱いにより品不足になり、特に値段が高騰してしまった。

 そのせいでなかなかお小遣いで買えなくなってしまった魔王さまは非常に機嫌が悪くなってしまった。

 そんな非常事態に魔王軍や国王たちは何とかしようとしたが、間に合わず、とある事件が起こってしまった。

 戦争を繰り返す軍事国家に対して、山を降らしたのである。

 山を持ち上げひたすら投げ込んだのである。

 そう、魔王さまの細見の腕に宿る腕力は余裕で山を持ち上げ投げることを可能にしてしまったのだ。

 これを受けて軍事国家は壊滅、なぜかしら死人が出なかったのも手伝ってか、それともこれ以上魔王さまに暴れられては叶わないからか、きちんとチョコレートは魔王さまのお小遣いの範囲内で買える程度の価格に落ち着いたのであった。

『魔王さま、晴れのち山事件』である。


 これほどまでに魔王さまは力持ちのせいで魔王さまを危険視する者はかなり増えてしまった。

 その力がいつ自分に向かって来るかわからない恐怖から、魔王さまをやっつけようと思う者が特に王侯貴族たちには多かった。

 結果、国一番の騎士やらなんやらを魔王さまに差し向けたのだ。

 ちなみに、魔王さまがいる王国内ではその道は既に通っているため、結果はみんな分かっていた。

 魔王軍の規模が大きくなったとだけ言っておこう。

 前回との違いで言えば、被害を少なくしようと、一部、魔王軍四天王の座に君臨するとある女子生徒が対処していたりしていたくらいである。

 他の魔王軍の者に任せると怒り狂って過剰な報復をするし、魔王さまは魔王さまで何をしでかすかわからないからである。

 余談ではあるが、魔王さまが直接相手をしてしまった時があり、例によって魔剣グラムを出そうとしたが、ママから魔剣グラム禁止令が発令されてしまっていたため、仕方なく妖刀ムラサメを取り出していた。

『魔王さま、妖刀ムラサメ事件』である。

 なお、王城は半壊し、なぜかしばらく断末魔の叫び声が切られた個所から響き渡っていたらしい。

 これについて魔王さまは、「刀は苦手だから良く分からないことになった」と貴重なコメントを残してくれていた。


 ー▽ー


 そんな魔王さまであるが、休暇中に別荘の魔王城の玉座でくつろいでいると、急に頭のてっぺんの髪が一束、天井に向かって立ち上がった。

 魔王さまなのだからそれくらいはできるのであろうが、気になった女子生徒がどうしたのかと尋ねると、勇者センサーに反応したらしい。

 どうやらこの世界に勇者が現れたようだ。

 勇敢な者に対する比喩ではなく、魔王を退治するという使命を帯び、神の加護を授かった本物の勇者とのことだ。

 そう、どこかの神が魔王さまを退治しようと勇者を呼び寄せてしまったのだ。

 以前、別の魔王が復活した際にもこの国が信仰する、慈愛の女神っぽい女神が教会に神託を下していたりしたが、どうやら別大陸で信仰されている神が異世界から勇者を呼び寄せ加護を与えたそうである。

 当初、魔王軍の幹部たちは敬愛する魔王さまに殺意を向けられたため、キレ気味に教会に詰め寄ったが、慈愛の女神っぽい女神が自ら顕現して、自分は関係ないと必死に弁明していた。

 慈愛の女神っぽい女神は神々の中でも古参であり、魔王さまの前世のことも知っていたのだ。

 慈愛の女神っぽい女神が言うには魔王さまの事をよく知らない若造が粋がってやってしまった事らしい。

 じゃあそっちで対応しろとなりかけたが、久しぶりの勇者の登場に魔王さまは機嫌が良く、慈愛の女神っぽい女神は無事に天界に帰っていった。

 同じ神なんだから対応しろって言われても向こうの事なんてよく知らないからものすごく困っていたもんね。


 ところ変わり、別大陸のとある国では、異世界から勇者が召喚されていた。

 光神の加護を得た異世界の勇者は、この世のあらゆる物を切断する絶対切断の力を得て、魔王を討伐するため、戦士や魔法使い、賢者と共に旅に出た。

 皆、顔面偏差値の高い女の子である。死ね。

 ヒノキの棒と50Gを貰った勇者は、棒のせいで絶対切断の力が使えなかったり、国外に出るとGが使えなくなったりと様々な苦労をしたが、何とか大陸を渡り、魔界に一番近い、とある王国にたどり着いたのだ。

 途中で、どう見ても王子様な人が平民っぽい人に、「こんなことも出来ないのか新入り!!」とどやされていたりしたのだがスルーした。

 他にも魔界が最近観光地として賑わっているとかいう噂も耳にしたり、魔王さまかわいいとかいう噂を耳にしたがスルーした。

 恐らく魔王の策略だろう。

 魔王がいい人だと思わせて自分たちを帰らせる作戦なのだ。

 まあ、間違っても魔王さまはいい人ではないのだが。

 何回か王城を半壊させたりしているし。


 そしてついに勇者たちは魔界に踏み込み、魔王城に乗り込んだ。

 魔王軍幹部、四天王。

 様々な強敵を撃破し、遂に魔王の玉座に到達した。

 魔王軍幹部も四天王も全員人間だったことにはスルーした。

 絶対切断の力で切ったはずなのに、「もう、痛いなぁ」だけで済まされたことに対してもスルーした。

 だって既にボロボロだもの。

 何度も何度も殴り倒されてたらい回しにされて、何かおかしいという事に気付く気力もなくなっていた。

 集団でリンチされている勇者たちの姿を見て、四天王の一人である女子生徒は私にはどうすることも出来ないと謝りながら、最後に勇者たちを魔王の玉座まで運んであげて行っていた。

 ついでに回復もしてあげていた。

 女子生徒は魔王さまの直弟子なだけあってかなり器用なのだ。


 既に目が死んでいる勇者たちの目の前には魔王がいた。

 そう、みんな大好き魔王さまが。

「ハァーーーーハッハッハ!! よくぞ来た勇者よ!!」

 とりあえず高笑いをして勇者たちを魔王さまは歓迎した。

 遠路はるばる来たからね。


 魔王さまは噂に違わず可愛かった。

 なんせ、本来ならヒロインになっていたかもしれないような容姿なのだから。

 めちゃくちゃ可愛かった。

 だが、それ以上に恐ろしかった。

 吹き荒れる魔力が、纏っている闇のオーラが、禍々しい魔剣が。

 目の前の存在がどうしようもなく魔王であると勇者たちは本能的に理解した。

 このままでは世界はこの魔王の手に落ちてしまう。

 この世界が魔王の物になってしまう。

 そんなことさせてはいけない!!


 先ほど、魔王の手下に過ぎない幹部たちにリンチされたことをなかったことにして、雄たけびをあげて勇気を奮いだたせる。

 それに呼応するかのように、なんやかんやあって手に入れた聖剣が光出した。

 今までにないくらい力が湧いてくるのを勇者たちは感じた。

 ここまでの旅路を振り返りながら勇者たちはお互いを鼓舞する。

 もちろん、この王国に入ったあたりの出来事はスルーだ。


 なんとも言えない、最終決戦感を醸し出した勇者たちに魔王さまはご機嫌であった。

 やじ馬たち(魔王軍幹部たち)も邪魔にならないところで見学している。

 そして最終決戦が始まった。


 ー▽ー


 魔王さまは人間である。

 魔王さまは古の魔王の生まれ変わりであるため、人間として今世は生まれて来たのだ。

 人外の力を持っているが、生まれは人間である。

 しかし、そこは魔王さま。

 人間であるが、だいたい5形態くらい形態を持っているのだ。

 要するに、ある程度ダメージを受けたらより強く変身するのだ。

 噂では、巨大化したり、竜になったり、たくさん腕が生えたりするらしい。

 大穴では幼女化するなどもある。

 もちろん普段は第一形態。

 そう、勇者たちは何度も形態進化する魔王さまを倒さなければならないのだ。

 と言っても、相手は魔王さま。

 第一形態のまま、勇者たちが全力で放った攻撃を無傷でやり過ごしてしまったのだ。

 これにはさすが魔王さまと魔王軍幹部たちは大喜び。

 一方、魔王さまは、思ったよりも弱い攻撃で内心少し残念に思っていた。

 勇者たちは魔王軍幹部たちにリンチされる程度の力しかなかったのだが、ネタバレが嫌いな魔王さまはそんなこと知らない。

 とはいえ、勇者が全力を出して攻撃してきたのだ。

 それ相応にお返しするのが魔王としての礼儀である。と魔王さまは思った。


「今度はこちらから行くぞ」といい笑顔で言った魔王さまは、目にも止まらぬ速さで勇者の目の前まで移動すると、キレイなアッパーをお見舞いした。

 下からの衝撃を受けた勇者たちは上空まで吹き飛ぶ。

 勇者しかアッパーを受けていないのに勇者パーティの4人も上空まで吹き飛んでいたり、室内で戦っているはずなのに、天井を突き破ったり透過したりせずに上空まで吹き飛んだりしているが、魔王さまなので仕方がない。

 アッパーを放った魔王さまは魔剣グラムを取り出して、上空に吹き飛ばされた勇者たちに向かってぶん投げた。

 くるくる回りながら高速で勇者たちに向かって行く魔剣グラムが途中で無数に分裂して勇者たちの四方八方で一瞬止まった後、一斉に向かい、串刺しにした。

 分裂したりするくらいなんだから、全部が串刺しになっても何もおかしくないよね。

 さらに魔王さまが直々にジャンプし、無数の魔剣グラムに串刺しになっている勇者たちの斜め上辺りでとどまり、両手に魔力をいっぱい貯めて、勇者たちに向かって解き放った。

 勇者たちの周りを中心に収縮と膨張を繰り返し、大爆発を起こし、最終的に日輪にような月輪のような輪が残った。

 それを背景に魔王さまが高笑いをしている。

 魔王さまの必殺技、天輪である。


 玉座の間まで落ちてきた魔王さまは、高度を感じさせない着地をし、いつの間にか一本に戻った魔剣グラムを華麗にキャッチし、少ししてから勇者たちがボロボロの恰好で落ちて来た。

 ボロボロであるが、なぜか死んではいないようだ。


 一瞬の静寂の後、歓声が巻き起こる。

 近くで見ていた魔王軍幹部たちはもちろん、外からでも魔王さまの必殺技は見えていたようで、ド派手な魔王さまの技に魔界の住人達は大喜びである。

 かくして異世界の勇者による魔王退治の旅は終わりを迎えた。

 みんな知っていたと思うが魔王さまの勝利である。

 後に『魔王さま、勇者襲来事件』及び、『魔王さま、天輪事件』として語られることになるのだが、これには続きがあった。


 ー▽ー


 魔王さまは勇者の類が結構好きである。

 魔王さまは自分にその身で挑んでくる者の気骨を認めているのだ。

 反対に、安全圏から命令を出して高みの見物をする者はあんまり好きではないのだ。

 とりわけ、勇者に加護を与えるだけのような神は。


 魔界から、王国に戻った魔王さまは、連れて帰ったボロボロの勇者の側によると虚空から、手品のようにどこからともなく聖職者のような恰好をした女の人を引っ張り出した。

 まるで女神様のような、と言うか、勇者に加護を与えた、光の神である。

 そう、魔王さまは勇者の加護を通して光の神を無理やり引っ張って来たのである。

 魔王さまは安全圏から命令を出して高みの見物をする者はあんまり好きではないので、ムカつくから殴り倒そうとわざわざ光の神を引っ張り出したのだ。

 もちろん魔王さまは不意打ちのようなことはあまりしない。

 ムカついたので殴り倒すと光の神に宣言した。

 あまりに突然の事に光の神は呆然としていたが、そこは神様。

 思考を切り替え、どうやら万全の状態なのだから、自ら魔王を始末するチャンスだと考えた。

 自ら引っ張ってこられた良くわからない通り道を使い、天使やら友達の神様やらの大群を呼び寄せ、魔王さまを始末することにした。

 光の神がめちゃくちゃ召喚するので、特に天使がいっぱいでこの世の終わりみたいになっている。


 思ったよりいっぱいになったので、面倒くさくなった魔王さまはまとめてやっつけることにした。

 少し、力をためる必要があったので、魔王さまは魔王軍に命令を下した。

 ちょっと時間を稼げと。

 魔王軍は歓喜した。

 魔王さまの役に立てるのだからと。

 突然、魔王軍vs神様連合が始まってしまった。

 魔王さまを守るべく、特に魔王軍の幹部たち、さらには四天王たちは奮戦した。

 天使たちは何とかなったが、神様たちはさすがの四天王たちも歯が立たなかった。

 一人を除いて。

 それでも時間稼ぎは成功し、魔王さまは力を貯め終わった。

 闇をオーラを纏いながら、徐々に巨大な巨大な巨大な。

 いつの間にか星に匹敵するほど強大になった黒い槍が神様連合に向かって飛んで行った。

 当然、そんな槍が飛んで行けば、地球に相当するこの星が貫かれ、火星に相当する星や、木星に相当する星、と言うか太陽系に相当する星が、なぜか一直線に並んで貫かれ、お団子状態になって爆発した。


 魔王さまを怒らしたことによって、この世界は滅んでしまったのだ。

 爆発する星々を背景に高笑いする魔王さまを除いて。


 bad end


 なんてことはもちろんない。

 先ほどの光景は実際に行われていたことだが、星とかは普通に元通りになっている。

 違いと言えば、神様連合が宇宙のかなたまで吹き飛んで行ったくらいだ。

 そもそも、魔王さまはどう考えても殺していそうなのに殺していなかったりするのだ。

 あったことをなかったことにするなんてことが出来るのかもしれない。

 恐らく、魔王さまの不思議パワーで何とかなったのだろう。

 見ていた人たちもあまりにすごすぎて理解ができなかった。

 とりあえず分かったのは、魔王さまの力は宇宙規模だという事だ。

 改めて魔王さまの偉大な力を知った魔王軍の人々は盛大に魔王コールをした。

 これには魔王さまの気分を盛り上がる。

 今度は太陽を爆発させようかなという気にもなって来た。


「マオちゃん!!」

「......ママ」


 そこでタイミング良く魔王さまのママが駆け付けて来た。

 もう少しで太陽が爆発するところだった。


「こんなに大騒ぎして!! もういい年なんだからもう少しおとなしくしなさい!!」


 魔王さまのママ、勇者襲来や、魔王軍vs神様連合をまさかの大騒ぎ扱い。

 魔王さまのママなだけある。

 あと、魔王さまたちは学院を卒業しているので一応大人扱いである。

 既に卒業している魔王軍の人たちは心が少し痛んだ。


「ソルとルナもお姉ちゃんと一緒に騒いで! 学院は?」


 反対に魔王さまの双子の弟と妹は学院に入ったが、サボって魔王軍の幹部として勇者たちを殴り倒したり、神様たちと戦っていたりしたのだ。

 だって魔王の右腕と左腕だもん。


「だって、勇者が......」

「神様もいたもん......」


 精一杯、言い訳をしようとするが、うまく説明が出来ない。

 魔王さますら逆らえないのだから、当然、下の2人も逆らえない。

 そして、最終的には、


「「「ごめんなさい」」」


 兄弟姉妹仲良く泣きながら謝って帰っていった。


 こうして、後に、『魔王さま、聖魔大戦事件』は終わりを迎えた。

 その影では、『女子生徒、神殺し事件』が発生していたりするのだが、残念ながらあまり目立っていなかった。

 魔王さまが世界征服をする日は近い?



技の状況描写が難しい。あと、事件数が少なかったかも。



キャラクター紹介



マオ・エクリプス:みんな大好き魔王さま。今回は魔王さまの異次元すぎる強さをメインに書いてみました。相変わらず天衣無縫、邪知暴虐な性格で今回は星を爆発させたり、太陽を爆発させようとしたりと困ったお方。やっぱりママには逆らえないが、反省もしていない。たぶん次もやらかすだろう。


異世界勇者:魔王を討伐するという使命を帯びて異世界から召喚された勇者。似たような状況のゲームをしており、原作を知っているため、最初の持ち物にはスルーしていた。途中でおかしいなと思いつつも持ち前のスルースキルを発動させてスルーしまくった。いろいろおかしいんだけど、おかしいの方向性がおかしいので良く分からなかったのだろう。最終的には加護も失い、もちろん、魔王軍の下っ端に再就職しました。こんな扱いだが、普通に強く、魔王軍の幹部たちでも1対1とかだと勝率は低かったりする。集団リンチされたのが悪かったが、1対1でもなんだかんだで勇者が負けそうな気がするが。あいつら異様にしぶといし。


光の神:比較的新しい神。魔王さまを危険視して異世界から勇者を召喚した。そしてたら、天界から現世に引っ張られて、意味不明な技で宇宙のかなたまで飛ばされた可哀そうな神。本来、神様が現世に降臨するには様々な制約があり、降臨しても力が制限されるため、何の制限もされず引っ張って来られたため、自分と仲間たちでいけると思っちゃったらしい。


慈愛の女神:本物の女神様なのに、女神っぽい女神って言われている。昔の魔王さまを知っており、絶対に手出しはしない。光の神みたいなのがいても、私関係ないですよと必死にアピールするため慈愛の女神っぽいと言われる。でも、魔王さまが怖いから仕方ない。最近は魔王軍の幹部連中も怖くなってきた。そろそろ神に手が届くのではと思っている。


ソル&ルナ:魔王さまの弟と妹。魔王さまの右腕と左腕であり、現在は魔王軍の学院支部の統括をしている。勇者が襲来してきた際には、大好きな魔王さまの命を狙っているのもあって人一倍蹴りを入れている。やっぱり、母親には勝てない。


魔王さまの母親:ママ。もはや世界最強では? 彼女のおかげで世界は平和に保たれているのかもしれない。


女子生徒:卒業しているため、元女子生徒なのだが、女子生徒である。最近は魔王さまからも注目されているが、名前は一向に憶えてもらえず、女子生徒としか呼ばれない。魔王軍vs神様連合の時は、さしもの魔王軍の幹部たちも敵わず、防戦一方で何とか生き残っているような状況だったのだが、ちゃっかり一人だけ神殺しを達成してしまった。名実ともに四天王最強に。本人は必死なだけ。作者のお気に入り。


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― 新着の感想 ―
[一言] 今回も面白かったです
[一言] すごく面白かったです!
[一言] 俺の個人的なランキング (何のランキングかは自分でも分からない) 女子生徒>>>(越えられない壁)>>>ママ >>>(越えられない壁)>>>魔王軍>>> (越えられない壁)>>>その他大勢>…
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