1話 あゆにそ!って誰か流行らせろ
「あーひまだなーなんか起こんねーかなー。」
俺は普通の高校生“一豪 良太郎”現在ごりごり排便中である。
「突然神様が現れて力とか貰えんかなぁー。」
特にやりたいこともなく、生きがいがない。人生にヒマしてるのだ。
「うわ! 眩しい! なんだこの光はーー!」
突然便器の中から眩い光が! 俺はズボンを上げることすら忘れ、ちんぽこをぶら下げたまま便器を見る。
「フハハハハ! 我は神なり!」
白いローブを纏った男が、ゴットエネルの真似をしながら便器から出て来た。
「お前だれやねん!」
「だから神だってばよ。突然だがお前には戦ってもらうってばよ。」
「きゃー」
突然、恐怖に畏怖したとてつもなく悍しい叫び声が外から聞こえた。
「助けに行くばい! しかと掴まっちょれ!」
神は俺を掴んで窓から飛び降りた。俺は慌てて神の服を掴む。
「ぎゃあああああ死ぬあううあゆにそ!!」
すると、神の背中から大きな羽が生えて、俺と神はゆっくりと地面に着地した。
「すげー! ホンマモンの神じゃん!」
そこには、人型の変な化け物が女子生徒を襲っていた。
「いやーん助けてー死んじゃうー」
「さあ、これを使ってあの子を助けるんだ!!」
俺は神に何かを握らされた。これは⋯⋯ハサミだ。なんの変哲もない、握り手が赤いただのハサミだ。
「ただのハサミじゃーん。神ならもっと神器的なのだせよーぅ。うぉーう。おうおーうっ。」
「フヘヘッ⋯そこの丸いボタン押してみ?」
俺の煽りを無視して、神がキモくニヤニヤしながらそう促す。俺は言われた通りに押して見た。
するとハサミが光を帯びた!
そしてどんどん変形して大きくなってゆく!
輝きが収まると、ハサミの原型を保った感じの赤くてかっちょいい大剣が出現した!!
「すげーーーーー! めっちゃ強そうな武器出てきたやーーーん!!」
「すげえやろ? 俺すげえやろ? さあ戦え! 存分に戦うのだ!」
「うーんッ!(アホアホマン風)」
なんかこの武器のおかげで身体能力とか色んなのが上がってるので、怪物のもとまで一飛びでたどり着いた。そしてハサミブレードで思いっきり斬りつける。怪人は生徒から離れた。
「大丈夫かい?(イケボ)」
女子生徒は気絶している。「なんだよイケボ出し損じゃねえかよくそが」と舌打ちして怪人に向き直る。
「グオロロロローーン!! オボボボボ!」
怪人の咆哮が轟く。
「いやーこの叫び声完全に吐いてる声でありますね。ダイナミック嘔吐状態でございますな! あーっはっはっは!! ワロタンゴ(死語)」
「ギャゴオオオン!」
俺が変なこと言ってたら怪人が跳び上がり、上からの攻撃をしかけてきた。
「フハハハ俺には止まって見えるぜウェーイww」
雑に剣を上に振る。怪人がそれに当たってふっとばされた。
「柄頭のボタン押せ! 必殺技や!」
何故か関西弁で神が横から口を刺してくる。とりあえず俺は言われた通りにボタンを押した。
「なんか力が漲ってきたぜ! うおおお!」
俺は赤いオーラを纏って、怪人に向かって全力で突っ込んで行く。そしてオーラを全て剣に集中させた。
「ハイパーハサミギレード! チェエエエイ!」
かっこよく技名を言って怪人をハサミブレードで斜めに一閃!!
「ギャアアア!!」ドカーン
怪人は爆発四散した! 良太郎の大勝利である! 戦いが終わって剣がハサミに戻った。
「ウェーイ!! 俺に歯向かうからこうなるんだよ雑魚が!! 無様に散れクソうんこ!」
俺は両手で中指を突き立てる。すると神がこちらに近づいてきた。
「改めて名乗ろう⋯私の名は『アラーン・ラストリアン・サンバー・サンサンバー・ビジョン・オリジナル・バスターファイア・ロンロンゴッド1世』略して『榊原さん』と呼べ!」
「分かったよ榊原さん!」
彼らは握手を交わした。