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詩集

僕は夏に生きる少年

作者: 雫石

 太陽なんかより、アスファルトの方が暑い、熱い



 蝉なんかより、陽炎の方が五月蠅い、煩い



 海なんかより、だだっ広い快晴の夏空の方が蒼い、青い



 夏を生き抜くには、貧弱で



 暑いね、なんて言って笑っては嗤われた



 目が回るほどの夏の日に、僕の入り込む余地があるとするのならば



 なぁ、教えておくれよ



 条件反射的に逃げ出してしまいそうな夏の日に、僕のいる場所があるとするのならば



 あぁ、こんなんどうしようもないだろ



 なんて、弱音も蝉時雨に掻き消されて



 あぁ、どうしてこんな暑いんだよ



 なんて、文句も陽炎に吸い取られて



 そんな、生産性のない繰り返しの中で



 途方に暮れている



 夏の世界で生き抜くには



 僕には存在意義が足りなかった



 

何が悲しくてこんな文を書いたのだろう

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