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第七話〜伝説〜

「じゃあ颯太、シュウ、…神様、もうここがどこなのかはわかるよな?」

「The Second World …ゲームの中ですね?」

「そうだ。なぜこの世界にやってきたのかは分からないが、とりあえず町を探そうと思う。ここが本当にゲームの世界ならオープニングイベントがありそうだしね」

「確かに…ここにずっといるわけにもいかないしね」


 俺達は町を求めて歩き出した。どの方角にあるかも分からなかったが、30分ほど歩いていたら村のような場所が見えてきた。


「おっ!あれ、村じゃねぇか⁉︎」

「多分そうだ。入ってみよう」


 俺達が村に入ると村の奥にあるひときわ大きな屋敷から1人の老人がやってきた。

 おそらくこの村の村長だろう。


「そなた達は誰じゃ?ここらじゃ見かけん顔じゃが…」


 どう答えよう…このゲームの世界に気が付いた入っていたなんて絶対に言えないし…


「僕達は遠い国からやってきました。今はこうして旅をしています」


 ナイス!シュウ!


「そうか、では少しの間でもゆっくりしていくとよい。旅の疲れを癒していきなされ」

「ありがとうございます!」


 それから俺達は屋敷の中の客室に案内され、少しの間そこで休んだ。

 1時間ほど経っただろうか、村長が部屋に入ってきた。


「食事を用意しました。お口に合うかわかりませんがどうぞ味わってくだされ」


 案内された部屋に入ると料理が4人分用意されていた。

 試しに一口食べてみると意外にも日本の料理にとてもよく似た味だった。

 やっぱりこのゲームが日本製だからかな…なんて、どうでもいいことを考えながら食事をしていると壁に貼られている一つの絵に目が止まった。

 その絵は薄汚れていて何が描いてあるかよく分からなかった。


「あの絵はなんですか?」

「あー。あの絵か…古くからある絵で詳細はよく分からんのじゃが、どうやら狐耳の精霊使いと3人の勇者が世界を滅ぼす魔王を倒している絵だそうじゃ。そういえばおぬしも狐耳じゃのー奇妙な偶然じゃ」


 いや、絶対に偶然ではない。まだ言っていなかったが、俺の職業も精霊使いだ。この世界に呼ばれた以上、俺達の目的は魔王から世界を救うってとこか…


 絶対に魔王を倒して元の世界に帰るんだ!



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