第三話〜キャラメイク〜
ゲームのダウンロードを終えた4人はキャラメイクをしていた。
「すげえ、想像以上の自由度だ!おそらく種族だけでも100種はあるぞ…」
3人は大樹から自由度の高いゲームとは聞いていたが、そのあまりの多さに驚嘆していた。
いや…このゲームを勧めた当人である大樹でさえそのあまりの多さに驚きを隠せないでいた。
これなら自分の理想のキャラクターが作れる!
ただ、選択肢が膨大にあるということはそれなりに時間もかかってしまうので全員のキャラメイクが完了するまで3時間かかってしまった。
最も颯太だけは早々に作りたいキャラが決まり、わずか5分で終わらせてしまった。
昔から颯太は何も考えずにキャラ作っちゃうんだよなー。だからゲームも下手なのかなw
大樹はキャラメイクが終わり、退屈そうにしている颯太を見てこんなことを思っていた。
全員のキャラメイクが終わると颯太が声を上げた。
「やっとみんな終わったかー。待ちくたびれたぜ」
『お前が早すぎんだよ!』
3人は声を揃えて叫んだ。
「そうか?こんなの適当でいいだろ」
「いやいや、これを適当にやるなんてバカだろ…ゲームの半分損してるぞ」
「しずく、颯太にーちゃんみたいにバカになりたくなーい!」
「お前らなぁ…俺だってちょっとは考えたんだぜ?」
「へぇーじゃあ早くゲーム開始しようよー。僕、早く颯太のバカな姿見たいなー」
「お前らバカバカ言い過ぎだー!」
「よし、じゃあ始めるぞ」
「えっ無視⁉︎ねえ無視⁉︎」
「なんか隣から声が聞こえてくるけど、みんな気にしなくていいよー」
「よし、じゃあゲーム…」
『スタート!』
4人がスタートボタンを押した瞬間、突然体に電流が流れた。そして彼らは意識を手放した…