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第二話〜プレイヤー〜
翌日、大樹は2人の友達を呼んだ。
彗と颯太だ。彼らは幼いときからの親友で、昔からよく一緒に遊んでいた。
ちなみに彗はゲームは得意な方だが、颯太はまったく得意ではない。ただ、好きではあるので大樹の誘いにも快くのってくれた。
大樹のゲームの腕はというと…はっきり言って2人とは比べものにならない。以前やっていた格闘ゲームではわずか半年で全国ランキングTop10まで上り詰めた。
3人が集まり、ゲームをダウンロードしていると一階から階段を駆け上ってくる音が聞こえてきて、部屋の扉が開けられた。
「お兄ちゃーん 、またゲーム始めるの?しずくもやりたーい!」
妹のしずくだ。
「俺はいいけど2人はいいのか?」
「僕はいいですよー」
「俺もいいぜ!たくさんいた方が楽しいしな!」
こうしてしずくを入れて4人のプレイヤーが集まった。