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詩「夜と永遠」
詩「夜と永遠」
またやってくる
家族と分け合っていたのに
一人に放り出されるこの時が
誰だって悔いのないように過ごしていて
だけど振り返ると
昔の自分が倒れている
時はいつか覚悟や岐路を迫ってくる
今は何度目の最中なのだろう
煙草は吸えない
だけど一人で見据えたい
寝静まるこの時に
おだてても自分はどこかの流れに
乗らされているのだと
思っても泣けてこない
家族も仲間もまた一人を目指す
目指している先におぼろげな忘却がある
このままで、これでいいかと
長くて短い、砂のようで海のよう
でもその手足で
限りある行いを果たして行くのだろう
いつかあなたが永遠を思い出せなくなっても
一日を積み重ねてきたあなたの大きな行いは
きっと何でもない
けれどどうしたってそうしてしまう
この手足は借り物であるから