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詩「柿の思い」
詩「柿の思い」
せめぎあう住処で
寄る辺なく流れゆく小川
この川に柿が落ち
かつてのところから離れていく
柿は私であり
落ち着こうにも
呼ばれた幻聴に立ち寄れず
広がる只中に
一人で行かねばと
あの空っぽが欠伸をして
迷いを振り切れることなく
ああ これが私の罅割れだろうか
果肉を流れに渡して
私は最後まで行けるのだろうかと
心配に思っている
できるのなら支え育んでくれた私の樹よ
私の道中を念じておくれ
変哲のない太陽が
私にとって油断のならないことだと
生き物のために唱えてくれたまえ