表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集  作者: 蓮井 遼
4/30

詩「雨が降り続く」


詩「雨が降り続く」




雨が降り続く

予期もしないことのように降り続く

百年の馴らされた土のかぐわしいのは

雨を証明している


雨宿りをして待っている人

雨に撃たれた人

見ている雨への感情は

理解の現れか

君自身が見ているのか


君は確認しただろう

雨に逃れてきた人と

君は推測するだろう

雨のなかに消えてしまった人を

君は声を忘れて気づくだろう

体がこわばっているのを


君は思うだろう

なぜ雨が降るのかその理由を

そうして君は落胆するのだ

百年以上も雨は止むことがなかったことを


ああ君は家に帰ってタオルで体を拭いて

湯船に浸かるがいいさ


そして、こわばった背筋を伸長させて

早く眠ってしまうがいいさ!


どのみち君はうなされるのだ



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ