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詩「雨が降り続く」
詩「雨が降り続く」
雨が降り続く
予期もしないことのように降り続く
百年の馴らされた土のかぐわしいのは
雨を証明している
雨宿りをして待っている人
雨に撃たれた人
見ている雨への感情は
理解の現れか
君自身が見ているのか
君は確認しただろう
雨に逃れてきた人と
君は推測するだろう
雨のなかに消えてしまった人を
君は声を忘れて気づくだろう
体がこわばっているのを
君は思うだろう
なぜ雨が降るのかその理由を
そうして君は落胆するのだ
百年以上も雨は止むことがなかったことを
ああ君は家に帰ってタオルで体を拭いて
湯船に浸かるがいいさ
そして、こわばった背筋を伸長させて
早く眠ってしまうがいいさ!
どのみち君はうなされるのだ