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詩「safari」
詩「safari 」
人間の歌
棲息し、絡まれ
欠伸し、寝静まり
太陽が沈むのが見える
水牛の歌
夕暮れを感じ
鳴く 声が幾つか足らない
フラミンゴの歌
太陽に重なり
一斉に降り、食い合う
ここまでは生きたという
生きながらして死んでいるのは人間くらいだ
そしてまだ目が見開くわけではない
その深淵にあるのを怖れるなんて
日常茶飯事だ
この怖れのなかで
歩き続けることだけ
類人は止めないのだ
字足らずのためここに蛇足を書いています。
とくに何を書くということではないのですが、
地域に固有のことは、閉じられたもののを感じます。