表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集  作者: 蓮井 遼
2/30

詩「波音」


詩「波音」



のどかな公園に鳥が憩い

男は地面に木の枝で

八の字を書いては

何度もなぞっている


まだ陽は高いが

抑えようのない

波音が

男を一気に押し流し

抗おうにも逃れようにも

溺れたままで

太陽ですら治療薬にはならない


こんな日がいつまで続くのか

気づいたときから定まっていたのか

とへとへとになった男だが


休日は長く

果てしなく夜まで遠いと思った


ああ 誰しも

自分の宿命に歩んでいやがる

取り替えられないのは恨みではない

憧れでもない

たとえ必要とされなくても

誤魔化せずに晒される

男の素顔である



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ