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詩「嬉しさのあとで」
詩「嬉しさのあとで」
魚が回る
大地と大空をうねりながら
秩序よく無造作に
方々に数種の渦を作りながら
楽しさと生きがいが
追いかけっこしながら
大きい魚が飛びつくのは早いこと
何匹かは生きられない
その肉を糧に魚が揺らぐ
惑星に取り残された保管庫で揺れている
それを無数の人達が見ているけれど
彼らも惑星に取り残されたことに気づいていない
自分らなりの秩序を作って
間抜けのように
律儀正しく
発狂せずに
ワインを飲んでいる
知るもんか
ないところから声がした
確かな閃きもまた明日に帰る
色々と出会ってくれて有難う
記録を残してくれて有難う
孤独が別の孤独と袂を分かつ
不器用にも明日に帰る
苦しく今を飲み込みながら
その今に与えられながら