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詩集  作者: 蓮井 遼
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詩「異常者の詩」


詩「異常者の詩」


無限の青い砂丘に拐われて

私は降り立つ

どこまで行こうと抜け場所がなく

足元の青い砂すら零れてしまう

倒れたところでこの重みを沙漠の精は包まない

自殺の準備もしていないけど

前を見渡して微笑みを浮かべても

無常の夜が迫り来る

こんなことなら持ってくればよかった

いったいどこまで行けばよいのだろう

沙漠から蠍が姿を現す

私は尾っぽを摘まんで呑み込んだ

大して美味しくもない

それでもからだが生きようとする

屍の呪いが生かそうとする

悲劇ばかり目につき歓びを背けたくなるからこの砂丘に連れてこられたのだ

まるで歓びが責め苦のようで


沙漠にも悪魔が現れるという

ここもどうやら人の形をしているらしいが

歩いている途中にキャラバンと遭遇し

豆のスープを頂いた

疲れている足が一色に染まっていった



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