~番外~
どうも、湊です。
お読みいただいてありがとうございます。初心者なもんで文章はまだまだですが…。これからがんばっていきます!
さて、只今3話目の「予定」まで読み終えたところだと思います。もしかしたら「蒼海」の方を先に読まれた方もいるかもしれませんね。
今回は番外編ということで、内容はキャラクターの紹介と前回の続きを少し書こうと思います。後者は次回の話に重要かもしれません。
まずはキャラクターについて。
正直言って、私はキャラクター作りが下手です。今回重要視しているのが「情景描写」なので、キャラクターに重点を置いていなかったのがミスでした。ですが、登場人物が少ないので今からのキャラ作りでも間に合いそうです(笑)。
◇山本百合◇
主人公の百合ちゃんです♪私が小学校のとき作っていた小説には、音楽好きなキャラクターはよく出てきます。自分に近い存在の人は書きやすいので、とにかく完結させたい故自分に近いマイペースキャラになっちゃったんだと思います。
なんとなく分かったかと思いますが、彼女、暗い子なんです。そのうち明確になると思います。
外見にはあまり触れていませんでしたね。彼女はまず前髪のある長い黒髪、一重の目に近い細い眉、細い鼻筋、体型は細め。運動はしない分食生活には気を付けていて、それに加えて太りにくい体質みたいです。うらやましい…。
ちなみにピアノ楽曲にも得意苦手があるようで、5分以上ある曲や2話目の「僕が眠るための即興曲」のようなスピーディな曲が苦手みたいです。
◇藤崎悠馬◇
百合ちゃんが惚れてしまいました。黒く焼けた肌に大きな瞳をした彼が、百合に会っていきなり海を語りはじめます。
私自身意識はしてなかったのですが、ちょい役の玲奈ちゃんと同じ部活動なんです。まだ話の筋は完全には出来ていないのですが、そのうち話題に上げていこうと思います。
ちなみに悠馬君に関してのどうでもいい知識なんですが、音楽は大の苦手で特に音痴なのだそう。自分にはない才能をもった百合ちゃんが羨ましかったみたい。
◇ネオ◇
謎に包まれた猫。けっこうほっそりしています。
実は意外と渋いやつ…
次回からかなり重要人物になります。
3話 おまけ…
「卵とか野菜とかいろいろあるけど…何がいい?」
「うーん…山本が一番得意なもので。」
「了解。」
なんか、悠馬君にお昼ご飯作るのが、ちょっとだけドキドキする。あまり待たせたくもないので、短時間で仕上がりそうなものを作ろう。キャベツ炒めとオムライス。文句ないでしょう!
―数分後―
「ほい。どうぞ。」
「うまそう!!」
もちろん、私の分も作った。二人きり(ネオもいるがあまり気にしていない)の昼食だ。
「いただきまーす!!」
…悠馬君は嬉しそうにオムライスを食べ始めた。
「うまい!!」
悠馬君が笑顔になっているのをみると、私も嬉しくなる。久々に人と食事をとるが、やっぱりいつもより数段美味しく感じる。悠馬君の膝の上にいるネオが、うらやましそうに私たちを見ていた。悠馬君はそちらをちらちら見ていたが、やがて無視し始めた。
「いいな~、料理できる人って。」
「悠馬君は作らないの?楽しいよ。」
「うーん…俺小さいときコンロで思いっきり火傷したんだ。それ以来台所にはあまり近づいていないな…。なんか山本って、俺に出来ないようなことすごく出来るな…。お前の才能がうらやましいと思う。」
!?…意外だ。今まで他人からうらやましがられたことはなかった。
「ううん。逆に私は悠馬君にできることはなにもできないよ。できなさすぎるっていうか…。私は悠馬君みたいに強くなりたいっておもうんだ。」
何言っているんだ私………。
「うわべだけだよ。本当は強くない。」
「えっ!?」
驚き。私は弱いから、いつも誰とも話すことができなかった。悠馬君はその逆で、話したことのない人でも普通に話せる。それだけでも私は十分強いって思うんだけど…。
「俺、今バスケ部なんだけど、中学のときかな…俺、もともとチビでさ。すごくへたくそだった。周りの人はみんな上手いのに、俺だけ置いていかれて…入部3ヶ月でサボリだして、2年生の9月くらいにようやく顔を出したよ。もちろん中体連には出してもらえなかったけど。だから、自分がへたくそなんだって、未だに落ち込んでいることが多い。」
「そんなことがあったんだ…。」
何も知らなかった。…今度、試合にでも見に行ってみよう。
「まぁ、俺、そのサボっている間、海へ行ってはその広い世界に身をあずけたんだ。今やバスケより泳ぎの方が上手いかもな。」
「へぇ~。」
その時、ネオが悠馬君の方をキッと睨みつけた。
「ちょ、ネオ!」
「俺、そんな大好きな海にお前と行きたい。」
「えっ」
ネオの目など気にせず、悠馬君は私の目を真っ直ぐ見ていた。
「俺、お前のこと―」
その時、ネオが動いた。
ガブッ
「痛えぇ!!」
「にゃぁぁッ!!にゃぁぁぁぁぁ!!!」
ネオは悠馬君の手に噛み付いた上に、部屋の中を暴れていた。
「こら、ネオ!!!」
「俺は大丈夫だよ。」
小さな傷口から血が出ているのに、悠馬君は笑っていた。いつもよりうつむきながら。…おそらくネオの方を見ているのだろう。ネオはギラギラした目で悠馬君を睨んでいた。
「あ、あぁ、ネオは怒ると怖いから、ちょっと外に行かない?」
「え?あぁ、そうだな。こいつはいいのか?」
「大丈夫だよ。行こ」
「おう…。」
悠馬君は私の話を気にしていないようで、ずっとネオの方を見てはへらへら笑っていた。
…なんだか、いつもの悠馬君じゃなかった…。