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the world that I saw―蒼海―  作者: 天野 湊
5/8

 ~番外~

 どうも、湊です。

 お読みいただいてありがとうございます。初心者なもんで文章はまだまだですが…。これからがんばっていきます!


 さて、只今3話目の「予定」まで読み終えたところだと思います。もしかしたら「蒼海」の方を先に読まれた方もいるかもしれませんね。

 今回は番外編ということで、内容はキャラクターの紹介と前回の続きを少し書こうと思います。後者は次回の話に重要かもしれません。


 まずはキャラクターについて。

 正直言って、私はキャラクター作りが下手です。今回重要視しているのが「情景描写」なので、キャラクターに重点を置いていなかったのがミスでした。ですが、登場人物が少ないので今からのキャラ作りでも間に合いそうです(笑)。

 ◇山本百合◇

 主人公の百合ちゃんです♪私が小学校のとき作っていた小説には、音楽好きなキャラクターはよく出てきます。自分に近い存在の人は書きやすいので、とにかく完結させたい故自分に近いマイペースキャラになっちゃったんだと思います。

 なんとなく分かったかと思いますが、彼女、暗い子なんです。そのうち明確になると思います。

 外見にはあまり触れていませんでしたね。彼女はまず前髪のある長い黒髪、一重の目に近い細い眉、細い鼻筋、体型は細め。運動はしない分食生活には気を付けていて、それに加えて太りにくい体質みたいです。うらやましい…。

 ちなみにピアノ楽曲にも得意苦手があるようで、5分以上ある曲や2話目の「僕が眠るための即興曲」のようなスピーディな曲が苦手みたいです。

 ◇藤崎悠馬◇

 百合ちゃんが惚れてしまいました。黒く焼けた肌に大きな瞳をした彼が、百合に会っていきなり海を語りはじめます。

 私自身意識はしてなかったのですが、ちょい役の玲奈ちゃんと同じ部活動なんです。まだ話の筋は完全には出来ていないのですが、そのうち話題に上げていこうと思います。

 ちなみに悠馬君に関してのどうでもいい知識なんですが、音楽は大の苦手で特に音痴なのだそう。自分にはない才能をもった百合ちゃんが羨ましかったみたい。

 ◇ネオ◇

 謎に包まれた猫。けっこうほっそりしています。

 実は意外と渋いやつ…

 次回からかなり重要人物になります。


3話 おまけ…

 「卵とか野菜とかいろいろあるけど…何がいい?」

「うーん…山本が一番得意なもので。」

「了解。」

 なんか、悠馬君にお昼ご飯作るのが、ちょっとだけドキドキする。あまり待たせたくもないので、短時間で仕上がりそうなものを作ろう。キャベツ炒めとオムライス。文句ないでしょう!

 ―数分後―

「ほい。どうぞ。」

「うまそう!!」

 もちろん、私の分も作った。二人きり(ネオもいるがあまり気にしていない)の昼食だ。

「いただきまーす!!」

…悠馬君は嬉しそうにオムライスを食べ始めた。

「うまい!!」

悠馬君が笑顔になっているのをみると、私も嬉しくなる。久々に人と食事をとるが、やっぱりいつもより数段美味しく感じる。悠馬君の膝の上にいるネオが、うらやましそうに私たちを見ていた。悠馬君はそちらをちらちら見ていたが、やがて無視し始めた。

「いいな~、料理できる人って。」

「悠馬君は作らないの?楽しいよ。」

「うーん…俺小さいときコンロで思いっきり火傷したんだ。それ以来台所にはあまり近づいていないな…。なんか山本って、俺に出来ないようなことすごく出来るな…。お前の才能がうらやましいと思う。」

!?…意外だ。今まで他人からうらやましがられたことはなかった。

「ううん。逆に私は悠馬君にできることはなにもできないよ。できなさすぎるっていうか…。私は悠馬君みたいに強くなりたいっておもうんだ。」

何言っているんだ私………。

「うわべだけだよ。本当は強くない。」

「えっ!?」

驚き。私は弱いから、いつも誰とも話すことができなかった。悠馬君はその逆で、話したことのない人でも普通に話せる。それだけでも私は十分強いって思うんだけど…。

「俺、今バスケ部なんだけど、中学のときかな…俺、もともとチビでさ。すごくへたくそだった。周りの人はみんな上手いのに、俺だけ置いていかれて…入部3ヶ月でサボリだして、2年生の9月くらいにようやく顔を出したよ。もちろん中体連には出してもらえなかったけど。だから、自分がへたくそなんだって、未だに落ち込んでいることが多い。」

「そんなことがあったんだ…。」

何も知らなかった。…今度、試合にでも見に行ってみよう。

「まぁ、俺、そのサボっている間、海へ行ってはその広い世界に身をあずけたんだ。今やバスケより泳ぎの方が上手いかもな。」

「へぇ~。」

その時、ネオが悠馬君の方をキッと睨みつけた。

「ちょ、ネオ!」

「俺、そんな大好きな海にお前と行きたい。」

「えっ」

ネオの目など気にせず、悠馬君は私の目を真っ直ぐ見ていた。

「俺、お前のこと―」

その時、ネオが動いた。

 ガブッ

「痛えぇ!!」

「にゃぁぁッ!!にゃぁぁぁぁぁ!!!」

ネオは悠馬君の手に噛み付いた上に、部屋の中を暴れていた。

「こら、ネオ!!!」

「俺は大丈夫だよ。」

小さな傷口から血が出ているのに、悠馬君は笑っていた。いつもよりうつむきながら。…おそらくネオの方を見ているのだろう。ネオはギラギラした目で悠馬君を睨んでいた。

「あ、あぁ、ネオは怒ると怖いから、ちょっと外に行かない?」

「え?あぁ、そうだな。こいつはいいのか?」

「大丈夫だよ。行こ」

「おう…。」

悠馬君は私の話を気にしていないようで、ずっとネオの方を見てはへらへら笑っていた。

 …なんだか、いつもの悠馬君じゃなかった…。

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