魂を越えろ!3つの試練と真の覚醒
【ケント:鏡の世界】
「……なぁ、俺。お前、俺の“なりたかった姿”ってどういう意味だよ?」
目の前にいるのは、もう一人の“自分”。
整った顔。背筋が伸び、言葉には自信があふれ、なにより“迷い”がなかった。
「お前はずっと“強くなりたい”って願ってきた。
でも結局、心のどこかで“誰かに助けられる”ことを期待してた。
そんな甘さが、お前を弱くしてきたんだよ」
「…………」
「俺は、お前の“理想”を具現化した存在。
恐れも、迷いも、過去の後悔も、全部切り捨てた“覚悟の化身”だ!」
「なら――試させてもらうぜ、“俺”!!」
剣と剣がぶつかる!
音が響くたびに、記憶が暴かれていく――
かつての惨めな生活。
失敗ばかりのサラリーマン時代。
そして、異世界でようやく掴んだ“誰かに必要とされる喜び”。
「……俺は、変わったんだよ。変わりたかったんじゃねぇ……!
変われたんだ!!この世界で、俺は初めて“本当の自分”に出会えたんだッ!!」
ケントの剣が、“もう一人の自分”の心臓を貫く。
「……強くなったな。俺」
「……あぁ、“俺たち”でひとつだ」
【リリアン:崩壊の未来】
「うっ……この街は……私の……未来の失敗……」
影に襲われながら、リリアンは前を見据える。
「もう逃げない。私は“知っている”んだ。
世界を守るってことは、自分の罪とも向き合うってことだって!」
魔法陣が展開され、街を包む影が消えていく。
「過去の私が間違っていたなら――今の私が正してやる!!」
【レイ:幻の兄】
「兄さんは……もういない……これは幻よ!」
「幻かどうかは関係ねぇ。
お前は、ずっと俺に認められたかった。強くなった姿を見せたかった。
だがその想いが、お前を縛ってんだよ!」
「……そうかもね。でも私はもう、他人の言葉に縋って生きるのはやめたの!
私は私自身の“力”で、未来を切り開く!!」
剣が振るわれ、幻の兄を打ち砕く。
【3人、同時覚醒】
その瞬間、3人の胸の中で何かが“点”として輝いた。
魂に埋め込まれていた“転生核”が共鳴する。
《転生核・第二覚醒モード:魂律解放》
ケントの剣が紅く、リリアンの魔法が蒼く、レイの力が金に輝く。
それぞれの信念が、力となって形を持つ。
――彼らは、“神の塔”に向けて再集結する。
「よぉ、遅せぇぞ二人とも」
「そっちこそ、無事でなにより」
「まったく、また全員揃ったのは奇跡ね」
拳を重ねた三人の姿は、かつての彼らとは比べ物にならないほど力強かった。
「シエル……赤城……お前たちが待ってるなら――
こっちも最高の形で行ってやるよ!」
見てくれてありがとう
次回もお楽しみに




