新たなる再定義者、シエル=ロアの宣戦布告
【空中都市・ノクターン】
突如、空に浮かび上がった黒い魔法陣。
その中心に立っていたのは、年端もいかない少年――
だが、彼の持つ“核”の輝きは、ロアを超える“異質さ”を放っていた。
「……僕は、ロアの“再定義核”の継承者。
神が認めなかった力を、僕が証明するために生まれた存在なんだ」
ケントたちが地上からその姿を見上げていた。
「継承者……?ロアの……?」
リリアンの顔が青ざめる。
「そんな……転生核は“唯一無二”の魂の記憶に反応するもの……
本来、継承なんて……不可能なはず……!」
「不可能?だからこそ、僕が“それを覆す”ためにいる。
不可能も、限界も、決まりも……全て“定義し直す”ために」
その目には、狂気とも言える静かな決意が宿っていた。
「世界の構造が、間違ってるんだ。
だから僕は、“世界ごと”作り直すよ。
次は、最初から“正しい世界”を創るためにね」
空の上――シエルの背後に、巨大な黒い円環が出現する。
《再定義神核・拡張モード:エデン再誕》
「このまま放っておいたら、世界ごと書き換えられる……!」
ケントが前に出る。
「なぁ、シエル。お前、ほんとにそんなことがしたいのか?」
「君も“転生者”だろう?
なら、わかるはずさ……この世界の不条理さが!」
ケントは拳を握りしめる。
「たしかに……俺も、クソみてぇな人生から逃げて、ここに来た。
でもな、逃げた先で出会った奴らは、俺を“必要としてくれた”んだ!」
「……」
「たとえ間違ってても、正しくなくても、
“誰かと生きる”ってことが――俺にとっては意味のあることだった!!」
沈黙のあと、シエルは小さく笑った。
「……君が、“そう”だったように――
僕にも、僕の“正しさ”があるんだよ」
その瞬間、黒い光が炸裂する!
「っ!!結界、壊された!!」
「街の防御魔法が……焼かれてる!!」
リリアンが叫ぶ。
「このままだと……世界そのものの“定義”が書き換えられる……!」
【再定義開始まで、残り48時間】
シエルは宣言する。
「――48時間後、この世界を“リセット”する。
止めたいなら、来てよ。“神の塔”へ。
そこで、僕と君たちの“正しさ”を戦わせよう」
そして彼は、空間ごと消えた。
……
沈黙。
そして、ケントが静かに言った。
「行くぞ。止めなきゃ――アイツも、ロアと同じ過ちを繰り返す」
リリアン、レイがうなずく。
「……でも、ケント……もし本当にアイツが“ロア以上”だったら……?」
「そんときゃ……そんときで、魂で殴るしかねぇな!」
「……あんたらしいよ」
ケントは拳を空に突き上げた。
「よし!旅の再開だ!!神の塔まで、ぶっちぎりで行くぞおおおお!!!」
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